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はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
二日目
84/243

ep.084 ハルナが話したかった事

ハルナは、ワハハと笑い、

「かんにんな。しかし、瑠奈は、ホンマに正樹が大好きやな」

「ぅん。正樹は優しぃもん」

瑠奈は立ち上がると、

「言ぃたぃ事が有るから、寝てるのわざわざ起きて、ぉ風呂まで来たんでしょ?なぁに?」

「たまに瑠奈は鋭いな。アンタ、ウチに雪江ちゃんやったっけ?昨日、仲良くなったの?」

瑠奈は、ぅんと頷く。

「の事、話してくれたやんか?後、政さんの事も。出勤前の着替え手伝ってくれながら・・・」

「そだよ。今日も会ぅんだ。だから、ぉにぎり作って持って行くの」

「雪江ちゃんの実家の組の名前、覚えてる?」

瑠奈は、首を傾げ考えると、

「確か・・・、“河内稲美会”だったっけ?自信無いけど・・・」

「そやんな!“河内稲美会”!」

瑠奈は、もう一度首を傾げ、

「でも、ハルナ、どぅして?」

「昨日、店に来てん。自分で会長言うてたわ。腰ぎんちゃくの中年の男と一緒に・・・。店にはヤー公も来るけど、あんな威厳無い組長っちゅーか会長、初めて見たな」

瑠奈は興味を持った様で、

「それって、雪江ちゃんのぉ兄さんかなぁ?どんな感じの人?」

「そやな、目つきが悪うて、結構、額がヤバかったな」

瑠奈は、不思議そうに問う。

「額がヤバぃ?って」

「あー、ハゲそうって事や。2~3年で、てっぺんまでいくんちゃう?」

「ぁー、そぅぃぅ事・・・」

ハルナは、大きく頷き、

「それから、多分、あのお兄さんってヒト、()ってると思うわ」

「ぇっ?それって麻薬?」

「そや、かなり慢性やと思う」

「でもどぅして?ハルナは分かったの?」

「前に別のヤーさんが来た時に、教えてもろたんや。見分ける方法。それから、腰ぎんちゃくのオッサン、なんか組長の事見下げてる気がしたわ」

「どぅして?」

ハルナは優しく説明する。

「それはな、瑠奈。呼び方や。あの世界って、面子(メンツ)が大事やねん。せやから、なんぼ年下でも、会長やったら、“おやじ”もしくは、“会長”って呼ぶのが筋やねん。それを、腰ぎんちゃくは“ボン”って、ずっと呼んでたんや」

「?、わかんなぃよ、ハルナ?」

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