ep.081 3通のメール
瑠奈は、メール着信音で目を覚ます。
「ふわぁ・・・、良く寝た。ん?メール?」
メールは3通入っており、1通目は藍、2通目はこころ、そして3通目は雪江からであった。
瑠奈は、順番に開けて目を通す。
[1通目]
差出人:こころちゃん
件名:今度
内容:瑠奈、今、何処やと思うと?
実は博多っ娘、純情で、バレーボール部の後輩と、ラーメン食べてるとよ。
水曜、バイト入れとるから、ゴチるんで食べにおいで!
久しぶりに瑠奈とゆっくり話したか~。
[2通目]
差出人:藍ちゃん
件名:指令どす(ハートマーク)
内容:瑠奈ちゃんへ(ハートマーク)
はねくみ集合!
明日の夕方4時に聖マリア寮まで来ておくれやす(ネコマーク)
追伸、美味しいケーキ、焼いておくえ(ハートマーク)
[3通目]
差出人:雪江ちゃん
件名:ありがとうございました
内容:瑠奈先輩、稲美です。
朝早くにすいません。
昨日はお声を掛けて頂いて、ありがとうございました。
嬉しかったです。
今日、12時には病院のロビーに居る様にはしていますので。
それでは失礼します。
瑠奈は眠たい目を擦りながら、手早く全てのメールに返事をすると、カーテンを開ける。
太陽は既に高く昇っており、ちょっと寝過ぎたかな?と反省した。
引き出しから、薄いピンクのブラとショーツを取り出すと、部屋の扉を開け廊下に出る。
ハルナを起こさない様に、そおっと部屋の前を通り、階段を降りた。
ダイニングを覗くと、テーブルの上に五万二千円が折り畳んで置いてある。
ハルナが瑠奈の為に、昨夜稼いだお金を置いてるのだ。
《こんなに・・・。ぁりがと、ハルナ・・・》
下着を椅子の上に置き、思わず手を合わせる。
お金をダイニングの秘密の隠し場所に直すと、再び下着を取り、バスルームを目指した。
バスルームの電気を着け、パジャマ代わりに着ている正樹のTシャツと黄色のショーツを脱ぐと、脱衣所に置いてある全自動洗濯機に入れる。
洗剤と柔軟剤を投入口に入れ、洗濯機のスタートを押した。
軽い起動音がして動いているのを確認すると、瑠奈は浴室に入る。
《さぁ、シャワーぁびょ・・・》




