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はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
二日目
77/243

ep.077 フラメンコ?フラダンス?

「いいヨ」

JJの返答は、予想以上にあっけ無かった。

「但し・・・」

「但し、何ですか・・・?」

「ボクの弟子になった以上、負けは認めないサ。あらゆる事デ。それから、いいつけハ、必ず守る事」

桜子は、ゴクリと息を飲み。

「常勝・・・、ですね」

「出来なきゃ、弟子は無理ダネ」

JJはシニカルに笑う。

「やります!師匠」

「ん!グーダネ!デモ、ボクの事は、今までで理事長で呼んで欲しいヨ。理解(わか)った?桜子ちゃん?」

「はい、師匠!」

「あっ!」

「じゃなくって、理事長ですね」

JJはククっと笑うと、

「次、間違えると破門ダヨ」

「はい、しっ・・・、理事長。そう言えば、暴走族は?」

桜子は不思議そうに尋ねると、JJはニヤリと笑い、

「もうすぐ病院に搬送される事だと思うヨ。あっ、教えてあげるネ、彼らは、“堺狂夜蝶”。何でも、“河内稲美会”の若頭・山崎の後輩らしいサ」

桜子は、頭に留めた。

《“堺狂夜蝶”と“河内稲美会・若頭・山崎”ね・・・》

桜子は元気を取り戻した様で、

「ありがとうございました、理事長。アタシ、行きます」

JJは、ちょっと待つサと言い、携帯のメモリからある番号を、手帳に走り書きする。

ビリっと破ると、桜子に渡した。

「コレは?」

「ん?その二人とコンタクト取って、フラメンコとフラダンスを一ヶ月でマスターするネ」

「いっ、一ヶ月でですか?」

「まさか、出来ないノ?出来るヨネ?」

桜子は、拒否や否定は出来なかった。

「やっ、やります。やりとげてみます」

JJは悪戯に笑い、

「じゃあ、一ヶ月後、全校生徒の前で、発表会しようネ、桜子ちゃん」

「うっ・・・、全校生徒の前でですか」

「うん。楽しみサ~」

桜子は、深くため息を付き、

《やるしかないよ、桜子》

と自身に言い聞かせた。

JJは思い出した様に、

「何だったら、桜子ちゃん。君の仲間、“はねくみ”全員デ、習ってもいんじゃナイかナァ。フラメンコとフラダンス。必ず、君達ノ為ニなるヨ」

了解(わかり)りました。皆んなに言ってみます」

JJは笑って、頷く。

桜子は、もう一度頭を下げるとオロチから出て愛機・サクラ1300に向かう。

《あー、大変だわ。フラメンコにフラダンスか・・・》


JJは、桜子がバイクに跨がり走り出したのを確認すると、携帯をイジり、

「ハロー、タケ。ボクだよ。さっきはご苦労サマ、助かったサ。今、桜子ちゃんが動きだしたカラ、警護と隠蔽工作、ヨロシク」

携帯を切ると、オロチのステアリングを握り、

《サァ、ボクは学園に戻って、リュウノスケにご飯あげなくっちゃネ・・・》

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