表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
二日目
74/243

ep.074 優しいお説教

目を覚ました桜子に、JJはどうやって暴走族をツブしたか簡単に説明すると、ニヤリと笑い、

「桜子ちゃん、今からはお説教ネ」

桜子は身を起こし、身構える。

「ボクは、バカヤローとかは言わないヨ」

「え?」

桜子はキョトンとして、

「どうしてですか?理事長?ご迷惑をかけたのに・・・」

「そーだネ、それは桜子ちゃんが私利私欲で動いてないカラかナァ。危険な行為も、立場的にはしかたないと思うしネ」

てっきりカミナリが落ちると思っていた桜子は、かなり意外な様子で、

「でも、お説教って・・・」

「あぁ、お説教ダヨ。ボクがお説教するのは、闘い方ダヨ。駄目だよ、アンナ闘い方ジャ・・・」

「闘い方、ですか・・・?」

JJは頷き、

「そうダヨ。桜子ちゃん、キミの実力だと、今は五人迄ダネ。それ以上は逃げた方がいいナ。あのサクラ1300なら300キロオーバーが簡単に出るカラ、ちぎれるでショ?なぜ逃げなかったノ?」

JJの桜子を見る目は、優しい。

「アタシが逃げると、学園の他の生徒に迷惑がかかると思って・・・」

JJは深くため息を()き、

「立派な正義感だネ。でもネ、桜子ちゃん。時には、もっと臆病者になる事も必要ナノ。たまたま、ボクが通り掛かったカラ、良かったものの・・・、誰も来なかったラ、完全に拉致されていたヨ」

桜子は悔しそうに、すみませんでしたと頭を下げた。

そんな桜子の頭を、JJはくしゃくしゃっと撫でてやり、

「反省したラ、それでいいヨ」

「でも、あんな場合は、どうしたらいいんですか?理事長」

JJはふむと考え、答える。

「ボクなら逃げるネ。もっとも、20人以下ならツブすケド」

「でも、どうやってですか?」

「簡単ダヨ、1対多数じゃなく、1対1の状況を作り出せばいいのサ」

「え?」

理解(わか)らナイ?こんな無人とはいえ、ロータリーみたいに広い場所は、1対多数には不向きナノ。1対1になれる状況で戦闘(バト)るのサ。例えば、路地とかネ。だったラ、意識を前だけに持っていけるデショ?」

桜子は、目を見開き、

「あーっ、確かに。確かにそうです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ