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はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
一日目
52/243

ep.052 悲しい出来事と出された指示

桜子が二階の201号室に戻ると、こころ以外のメンバーが藍がいれた紅茶を楽しんでいた。

アールグレイの香りが心地良い。

「桜子ちゃんも飲むえ?」

「あっ、ありがとう。藍」

桜子達の勉強部屋は、“はねくみ”メンバーが集まれる様に二人掛けのソファーが二脚運び込まれていた。

もちろん、桜子、こころ、そして、藍が座るのは自身の勉強机の椅子である。


こころも戻ってきて自身の椅子に座ると、桜子は一同を見回し話を切り出した。

「今、学園で悲しい出来事が起こっててね、アタシはそれを許すことが出来ない。ウラを取って、もし、それが事実であれば、その時は・・・」

藍が目を細め問う。

「どうするんどすか?」

「潰す」

桜子はボソリと冷たく告げ、詳しく話出した。


ローズがエリザベスから、雪江が直子に書いた手紙を解説してもらいながら、読み、怒りを表す。

「Fuck! What's a fuckin' brother!」

エリザベスも顔面を蒼白にさせ、

「雪江があまりに、かわいそうです。桜子」

「ええ。死ぬなんてさせない、絶対」

こころが、ぶっきらぼうに、

「潰すしかなかね、そんな組。馬鹿兄貴ともども」

軽くため息を()き、

「今回の相手は、ヤクザよ。慎重に物事は、運ばなければいけないわ」

もっとも、ヤクザと聞いて恐れおののく“はねくみ”のメンバーでは無い。

桜子は、一人じっと目を伏せ話を聞いていた皐月に、

「あなたはどう思う?」

皐月は、掛けているセルフレームの黒縁眼鏡を外すと、

「まだ見えてない事実が、あるんじゃないのかしら?馬鹿兄を潰すのは簡単、拉致って壊せばいいんだから・・・」

桜子はふむと頷き、

「そうね、残された時間は少ないけど、調べてみないとね・・・。どれだけ判明(わか)るか分からないけど、明日はそれで動きましょう。いい?」

一同は頷く。

桜子はこころに顔を向け、

「明日は府警本部に行くのよね?こころ?」

「うん、昼前に鉄さんとこ行って、報告するったい。4時には戻るとよ」

理解(わか)った。それでいいわ。難しいだろうけど、出来るだけ鉄さんから情報を聞き出して」

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