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はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
一日目
31/243

ep.031 花束とメンツ

キャバクラ“シャ・ブラン”の入っているビルの前に、河内稲美会・現組長の稲美(いなみ)裕一(ゆういち)と組長補佐の岸田(きしだ)一弘(かずひろ)、そして、若頭の山崎(やまざき)秀彦(ひでひこ)が立っている。

「岸田、お前が言ってた“C'sパール”改装で休みじゃねーか、月刊キャバ野郎に書いてたミサトちゃんに逢いたかったのに、どーしてくれるんだ?この花束もよっ!」

「ボン、ホントっすね、“C'sパール”改装のため暫く休みまますって、書いてますね。ははっ・・・。山崎、お前知らんかったんか?」

岸田は、山崎に責任転化した。

山崎は焦ってフォローする。

組長(おやじ)、補佐~、一昨日来た和田の話だとちゃんとやってるって・・・、ちょっとだけ待って貰えますか?」

山崎は和田に電話した。

「あっ、もしもし、和田?俺だ、山崎だ。お前、一昨日、ミナミで飲んでたよな?何処の店だ?はぁ?それどころじゃない?ざけとんか、コラッ!このボケが!組長(おやじ)が聞いとんじゃ!おぅ、おぅ、理解(わか)ったらええねん。で、店、何処やねん。“C'sコーラル”?、“C'sパール”違んか?そっ、そうか・・・、ホナしゃーないな。ほんで、さっきのそれどころやない件って、何やねん?ヤヤこしい?了解(わか)った30分後に、もっかい電話するわ・・・」

山崎が軽くため息を()き、申し訳なさそうに、

組長(おやじ)、申し訳ありません。アッシが勘違いしていたみたいで・・・」

山崎は、深々と頭を下げる。

本来なら許してもらえるハズだった。

だが、花束まで買って意気揚々としていた裕一は、許さない。

今夜、彼の心の中では、“C'sパール”のミサトを抱く予定になっていたからだ・・・。

裕一は顔を真っ赤にし、持っていた花束で山崎を殴り付けた。

「山崎ぃ、おどら、舐めとんか!お前のお陰で、ミサトちゃんに会われへんがなっ、どないしてくれんねん!あ~?」

そう言いながらも、顔面の左右を、まだ花束で殴り続けている。

岸田は自分に火の粉が飛んでこないと判断すると、ニヤニヤしてその状況を眺めていた。

山崎は、土下座して詫びを入れる。

「本当にすいませんでした、組長(おやじ)

鈍い音と共に、目の前が暗くなると激痛が走った。

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