表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
一日目
25/243

ep.025 駐車場での闘い

こころと直子がウェイトレスのマリに謝辞を述べ、“ル・スリィール”を後にした。

マリが店を出る前にこころの怒りのオーラを感じたのか、無茶はするなと釘を注す。

《さすが先輩ったいね。お見通しばい・・・》

こころは、手を振り答えた。


丁度、こころと直子が、店の階段を降りてバイクに向かおうとした時に、一台の黒のフルスモークのトヨタ・マークXが入って来た。

直子はマークXを見ると固くなり、そして、降りてきた男三人組を見るなり、あっと声を出し指差した。

「何ね、直子」

「あの男達です、アタシ達を拉致したの!」

直子の声に気付いた男の一人が、すぐさまマークXに戻る。

残りの男達が急いで戻ろうとした時、こころが二人の間に手を伸ばし割って入る。

「待たんね。お前らか、ウチの後輩にしょーもない事した(やから)は!」

こころが指をポキポキ鳴らし、

「話聞かしてもらおうか」

男の一人がこころを指差し、

「なんやこのデカい・・・。ぐはっ・・・」

男は全てを言い終わる事はなかった。

電光石火の早さでこころは動くと、指差している腕を左手で掴み、右肘で鳩尾(みぞおち)に渾身のエルボーを叩き込む。

次に、男の腕の付け根を右手で掴みマークXに投げ付けた。

投げられた男は、後部座席のガラスを自分の顔面で叩き割り、上半身が車の中にすっぽり収まる。

そして、足が一度ビクンと延びると動かなくなった。

逃げそこねたもうひとりの男が、ナイフを取り出し、叫ぶ。

「どけやオンナ!」

刹那、マークXがこころ目掛けてつっこんで来た。

こころは半歩下がり身をかわす。

男は慌ててその隙に助手席に乗り込むと、デカいの殺っちまえと指示した。

《おもしろい・・・》

思わずこころの口元から、笑みが零れる。

マークXが、再度、こころに向かい加速した瞬間、絶妙のタイミングでボンネットに飛び乗ると、嫌な音を立てて金属が凹んだ。

こころを振り払う為、男が車を左右に振る。

こころは右の指を車の天井の縁に掛け、ヒラリと身を天井に移した。

助手席の男が半身をマークXから出し、ナイフで切り付けてくる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ