表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
三ヶ月後
235/243

ep.235 稲美雪江様へ

ゆっきー、元気ですか?


今は二時間目の三好先生の授業中です。

え?サボるな?

雪江は生真面目だなぁ。

大丈夫だよ。

三好先生は風邪引いてお休みなの、だから生物の時間は自習なの。

安心した?


今は何してますか?

宮司さんや住職さんと、打ち合わせ?

それとも、何処かのお祭りで、露店仕切ってるのかな。

秀さんや礼司さん達も一緒だから、楽しいだろうね。


あの時、ホントに色んな事があって、気付けば雪江休学するんだもん。

びっくりしちゃったよ。

桜子先輩から聞いたけど、最初は“学校辞める”って言ったんだって?

でも、雪江がそうやって筋を通す気持ち、なんとなくだけど分かります。

中途半端じゃ出来ないもんね。

ちょっと淋しくなるけど、雪江の選んだ道だもん。

アタシも応援するよ。

頑張ってね。


そう言えば、昨日部活でね。

三年の二上キャプテンが、『この前練習に来ていた女の子、バレー部入んないかなぁ』って言ってたよ。

ほら、ウチのバレー部って、こころ先ぱいや怪我してアタシの指導してくれるみぃ先ぱい、そして、アタシとかアタッカーが多いじゃない。

今度掛け持ちで入るローズ先ぱいも、やっぱしアタッカーだし・・・。

二上キャプテンは、雪江をセッターとしてスカウトしたいみたい。

次の世代の為にね。

あっ、こんな事も言ってたよ。

『あの子は視野が広いから、試合をコントロール出来る』って。

何か誉めてばっかだったよ。

雪江の才能見抜いてるんじゃないかな。

アタシなんか、みぃ先ぱいにしごかれてばっかりなのに、妬いちゃうな。

でも、雪江が上げてくれたトスなら、どんな難しいボールでもアタシは絶対決めれる。かな。

アタシが無理でも、こころ先ぱいなら・・・。

ははっ。

また一緒にコートに立ってみたい、試合が無理なら練習でも・・・。

雪江、バレーボール一緒にやろう。

これがアタシの本音です。


長々とアタシの言いたい事、書いちゃったね。

雪江の都合もあるのに・・・。

ゴメンね。


学校で会える日を信じて。


鈴木直子




追伸、駅前のタコ焼き屋台で仁さんが頑張ってますね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ