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はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
一週間後
228/243

ep.228 厳之介は語る

「しかし、この総本部に乗り込んできたのは、お嬢ちゃん達で、二組目だな。あんときゃあ大変だったが。くっくっく」

厳之介は、昔を懐かしみ笑う。

雪江が驚き、

「そんな事が?総会長(おやじ)さん」

「18年も前になるか。しかも、お嬢ちゃん達の先輩だ」

桜子が記憶をたどり、

「噂で聞いた事有ります。確か・・・、くらら会。理事長や真さま、鉄さんが居てた不良グループですよね」

「ちゃー、鉄さんなら納得出来っと、でも、理事長や真さんもヤンキーとね?これは意外とよ・・・」

こころは、驚く。

藍が、いつになくニヤニヤして、

何言()ーてますの。こころちゃんも、昔、ヤンキーやったどすがな。ウチ、ちゃーんと覚えとりますえ」

ここぞとばかりに、ベスも、

「クスッ。確かそうだったわ。入学式で日本人の金髪がいると思ったら、こころだったのよね」

桜子が呆れて、

「ふーん、そんな事が?アタシが、転校して来た時に、喧嘩を吹っ掛けてくる訳だ」

「もー、ウチの昔の事はよかとよ」

こころは、顔を真っ赤にして照れた。

場が一気に和む。

トメさんも、ケラケラ笑い、

「雪江、楽しい先輩方だね」

雪江も、笑い過ぎて涙目になり、

「はい。頼もしい先輩です」

雪江は、はっと思い出した様に、

「そう言えば、トメさんて、どうして、虎谷の総会長(おやじ)さんの事を?」

「気になるかい?」

「はい、トメさん」

「言っちまって、いいかねぇ?白虎の」

厳之介が、珍しく少し照れ、

「しょーがねぇな・・・」

トメは、クスッと微笑み、

「この白虎の厳之介はね、昔、あたしにフラれたのさ。あの頃は、皆んな若かったねぇ」

『え”~~~っ』

雪江と桜子達は、うそーっと言った表情で驚いた。

「あんま、デカイ声出すんじゃねぇ。となりの直参連中に聞こえるだろーが」

厳之介は、真っ赤だ。

話題を変えようと、咳ばらいを一つし、

「朱雀の、俺は思うんだけどよ。もう、稲美の先々代の姐さんへの義理は、充分果たしたんじゃねえか。遺言で親子の名乗りはしちゃならねえと決めちゃいたがが、親と孫の名乗りをしちゃいけねえとは、言ってなかったはずだぜ」

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