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はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
三日目
195/243

ep.195 吉本、行け!

堺インペリアル・ホテルから1km程南に下った所にあるセブンイレブンに、桜子達は居た。

時間にして裕一を捕獲後、約15分程たった頃であろうか。

藍がコンビニ袋に入ったペットボトルと紙パックの飲み物を、いつもの如く、天使の笑顔と引き換えに無料(タダ)で貰って出てきた。

藍は振り返ると、可愛くレジの店長に手を振る。

加齢臭のしそうな禿げたおっさんの店長が、目をハートにして手を激しく振った。

正直、気持ち悪い・・・。

藍が、皆んなにドリンクを配っていく。

ローズが思い出した様に、先程こころから貰った“バーガー・クィーン”の炭焼きクィーンイデルバーガーを一人一個づつ配る。

ローズがこころに、

「ミンナデ食ベータホウガ、美味シーネ。こころ、イイデショ?」

こころは頷き、

「もちろんとよ、みんなで食べた方がうまかと」

もっとも、配ったのはローズが貰った分で、自身の分はとっくに全てこころの胃に納まっていた。

桜子は、伊右衛門を一口飲むと、

「さて、これからだけど・・・」

こころは、炭焼きクィーンイデルバーガーを口いっぱいに頬張りながら、

「ほふふふほ?」

メンバー全員が首を傾げ、ハモる。

『ほふふふほ?』

こころはしまったといった顔をして、ゴクンとハンバーガーを飲み込むと、

「ちゃー、すまんとよ。つまり、ウチが言いたかったんは、どうすると?と言いたかったと」

瞬間、メンバー全員がぷーっと笑った。

特にツボに入ったベスは、

「全くアナタってば、緊張感が・・・、くっくっく」

瑠奈も、お腹をかかえ、

「こころちゃん、天然だね。ぅふふ」

藍も珍しくヘラヘラ笑い、

「こころちゃんは、ほんま面白いどす。こんな時、関西では何で言うか知っておすか?」

こころは、どきどきしながら少し不思議そうな顔をし、

「何で言うと?」

藍とベス、そして、瑠奈は顔を見合わせ、にぃーっと笑うと、いっせいにハモり、

『吉本、行け!』

《う、ウチは、お笑いやったと・・・》

こころが凹んだのは、言うまでもない。

直ぐさま瑠奈がフォローする。

「ぁのね、こころちゃん。関西では、面白ぃ人に対してね、“吉本行け”って言ぅ事がぁるんだょ」

藍も頷き、

「そーどす。普通に親が子供に()ーたりするよし、褒め言葉でもあったりしおす」

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