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はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
三日目
193/243

ep.193 どう見ても、お宮入り・・・

「どうした?ケン」

ジョージとタケが叫び声を上げたケンの元へ行き、VIPルームの中を見る。

「!!!、こりゃあ・・・」

タケが直ぐさま指示を出す。

「ダン、サトシ、ケン。男達をバスに積み込んだら、即撤収。シゲ、ヒロ、シュウにもその様に伝えてくれ!」

三人は、『了解(ラジャー)』と敬礼し、男達を積み込むとエレベーターで降りて行った。

ジョージとタケは顔を見合わせ、タケが“番犬警備保障本部”へ、ジョージが大阪府警の先輩・虎谷鉄矢の個人携帯に、それぞれ電話する。

ジョージは携帯で話すのは苦手だが、そうは言ってられない。

鉄はすぐ出た。

「あっ、鉄さん。俺です、ジョージです。今、堺インペリアル・ホテルなんですが・・・」

意外な事に、電話の向こうの鉄は落ち着いた様子で、

『死体があったんやろ?ミイラ化した』

「なんでそれを?」

『こころから通報受けてな・・・、安心しろ俺も向かってる。もう少し・・・、そやな15分もしたら到着するから、ま、待っとけや。あっ、それから、もう間もなく堺湾岸署の捜査員も着く思うけど。それまでに《ケルベロス》撤収させとけよ。話ややこしなるから』

ジョージはいつになく真剣な眼差しで、話ながら頷き、

「はい、そうします」

『それから、ジョージ』

「はい、何ですか?」

『あんま、モメるなよ。相原ちゃんも心配してたで』

「美保が?すいません・・・」

『ほな、後で』

ジョージが携帯を切ると、タケがまたニヤニヤとさせながら、

「ほぉ、美保ちゃんって、初めて聞くな。元カノか?ジョージ?」

「んなワケねーだろ。美保は、大阪府警本部捜査一課の刑事(デカ)だよ。大学・警察学校と同期でな。確かに、大学の頃は、ミス・キャンパスとかに選ばれもしちゃーいるが・・・。残念ながらタイプじゃねーよ」

タケは、大学からと話を聞いて

「あぁ、それじゃ・・・。悪い、スマン気付かなくって、ジョージ」

タケは素直に頭を下げた。

「いいさ、気にすんな、タケ」

窓の外からパトカーのサイレンが聞こえてくる、どうやら堺湾岸署の警官が到着したらしい。

ジョージは、VIPルームの遺体をチラと見ると、

《こりゃあ、どう見ても、お宮入りだな・・・》

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