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はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
三日目
183/243

ep.183 袋いっぱいの炭焼きクィーンイデルバーガー

こころとローズは公園を後にし、堺インペリアル・ホテルに向かう。

足どりは軽い。

「いやー、ローズ。さっきは助かったと」

歩きながらこころは、ペコリと頭を下げた。

ローズはバシッとこころの背中を叩き、セクシーにウィンクすると、

「気ニシーナイ、オ互イサマーネ」

ローズはそう言ってくれるものの、意外と恩義を受けた事にうるさいこころは、

「いや、それだとウチの気がすまんと・・・」

こころの目に、あるハンバーガー・チェーンが目に入った。

《これとよ!》

こころが目にしたのは、“バーガー・クィーン”。

「ちょっ、ここで待ってると!コーラでよかね?」

ローズが返事をする間もなく、走り出しハンバーガー・ショップに消える。

数分後、袋いっぱいに入った炭焼きクィーンイデルバーガー10個、山盛りポテト、そして、コーラのLLサイズを二袋を両手に持って、こころが帰ってきた。

一つをローズに押し付けると、

「感謝の気持ちとよ。食べて欲しか、ローズ」

「Wow、コンナニ?高カッタデショ?」

こころは首をブンブン横に振り、

「ウチは無料(タダ)と。だから、これは遠慮なく食べて欲しいとよ」

こころが入っていった“バーガー・クィーン”は、元々、数年前に日本現地法人を作り、政令指定都市を中心に展開しているヨーロッパ外資系ハンバーガーである。

その広告展開の一つに、バレーボール全日本女子のスポンサーをしているのだ。

契約により全日本女子の代表選手ならば、何処の店舗でも好きなだけ店のメニューが食べれるのだ。

もちろん、待っている間に、ポスターにサインや、記念写真の撮影を快く受けるこころであったりもするのだが・・・。

ローズは納得した様で、

無料(フリー)デスカ・・・、ダッタラ遠慮無ク、食ベマース。アリガート、こころ」

感謝の言葉を述べると、ローズは包み紙を開け、炭焼きクィーンイデルバーガーをパクり。

肉汁が口の中に拡がる。

「コレ、美味シーデスネ。パティモ、普通ノ三倍ハアッテ・・・、ンー、Good!」

こころもハンバーガーにかぶりつくと、

「ウマかやろ!ローズが気に入ってくれて、ウチも安心したと。さぁ、食べながら駐車場に戻るとよ」

ハンバーガーを食べながら歩く姿は、何処にでもいる女子高生に見えた。

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