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はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
二日目
137/243

ep.137 別嬪さんが台なしどす

瑠奈が仲間達の元にかけより、

「ぁっ、みんな、来てくれたんだ。桜子ちゃんやこころちゃんまで」

桜子は瑠奈に微笑み、

「ええ、用事が終わって帰る途中、藍からメールが、タイミングよく入ったからね」

「そうとよ、瑠奈。それに、昨日入院された雪江さんのお手伝いさんのお見舞いと、久しぶりにアンタの彼氏、正樹さんの顔も見たかと思いよったとよ」

藍も、瑠奈の手を取り、

「さぁ、瑠奈ちゃん。ウチらを正樹さんの所に連れて行っておくれやす」

ローズも、イエースと頷く。

雪江と直子も顔を見合わせ、アタシ達も会ってみたいと口にした。

瑠奈は予想外の展開に嬉しくて、思わず涙した。

「皆んな、正樹の事忘れなぃでぃてくれたんだ・・・。ぁりがと」

藍がハンカチを取り出し、優しく瑠奈の涙を拭きながら、

「あらあら、瑠奈ちゃん。泣いたらあきまへん、別嬪さんが台なしどす」

「ぅ、ぅん」

瑠奈は照れた。

今度は、桜子が瑠奈に優しく語りかける。

「さぁ、瑠奈。みんなを正樹さんの元に案内して」

瑠奈はコクンと頷き、

「ぅん。つぃてきて」

瑠奈達はエレベーターに乗り、8階を目指す。

808号室が、瑠奈の愛する沢村(さわむら)正樹(まさき)の病室だ。

瑠奈は扉を開け、仲間達を中に誘う。

「どぅぞ」

部屋の中は小綺麗に片付けられ、菜の花がいけてあった。

そんな病室の中で、正樹は眠る。

クリーム色のカーテンを開けると、春の日差しが柔らかい。

瑠奈が、正樹に語りかける。

「正樹、今日は桜子ちゃん達が、来てくれたんだよ」

正樹の口元が僅かだが綻んだ気がした。

真っ先にこころが、正樹を覗き込み、

「正樹さん、相変わらずイケメンやね~。早く意識ば取り戻さんと駄目とよ」

「そうよ、こんな可愛い彼女に淋しい思いをさせちゃ」

「ほんまどすなぁ。早く起きへんとウチ怒りますえ」

「正樹サーン、起キナイト、10カウント鳴ッチャウネー」

雪江と直子も、早く先輩の為に起きて下さいねと正樹に語りかけた。

そんな中、藍が『ごめんよし、ちょっと、お手洗い行ってきおす』と言って、病室を出る。

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