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はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
二日目
135/243

ep.135 ステゴロの果てに

瑠奈は雪江にロビーで少し待つように言うと、急いで政の病室を目指した。

ノックし、部屋に入る。

「こんにちは、瑠奈です」

部屋の中には、政に礼司、そして、礼司と一緒に瑠奈を助けくれた二人がいた。

瑠奈はペこりと頭を下げ、礼を言う。

「礼司さん、礼司さんのぉ友達さん、先ほどは助けて頂ぃて、ぁりがとぅござぃました」

礼司は照れ、

「いやぁ、瑠奈さん。当然の事したまでです。礼を言われる程でもありません」

それを見ていた政は、軽くため息を()き、

「礼司から聞きました。大変でしたね、瑠奈さん」

瑠奈は軽く笑い、

「ははっ、何だか理解(わか)りませんが、大変でした。でも、礼司さん、大丈夫ですか?相手してた人の胸に、金色のバッチが付ぃてましたけど・・・」

政が、もう一度たやれやれといった感で、ため息を()き、

()ったの同業か?礼司」

礼司は嬉しそうに、

「はい、アニキのいい付けどおり、容赦なく」

「どんな風体だった?」

「一人はチャラチャラした若造で、もう一人は背の高いハゲて小肥りのオッサンですね。なんか、オッサンの事を“岸田”、若造の事を“ボン”とか言ってた気がします。なあ?仁、智巳」

仁と智巳は頷く。

政は相手が誰か理解(わか)ったのか、真剣な面持ちで、

「仁と智巳だったな。後で盃くれてやる。但しだ、俺の言う事に背けば、即、破門だ。それでいいか?」

仁と智巳は、お互い顔を見合わせ頷く。

驚いたのは、礼司である。

「マジっすか?アニキ」

「あぁ、その代わり、今回のシメた件は、俺が全責任を取る。文句は聞かない」

礼司の顔色が変わり、

「ひょっとして、手を出したらいけない相手でしたか?アニキ?」

政は、破顔すると、

「いや、そんな純粋さが、礼司、お前のいい処だ。この一件、俺に任せてもらう。構わんな?」

「はっ、はい」

そんな様子を見ていた瑠奈であったが、少し時間を気にして、

「ぁの、政さん。ぉ取り込み中すぃません。ぉ話が有ります。二人になれますか?」

政が目で合図すると、礼司達は部屋を出る。

「ぁりがとぅござぃます、実は・・・」

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