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はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
二日目
133/243

ep.133 つねられた頬っぺた

「お待たせしましたなぁ」

藍は、車から降りると、笑顔で桜子とこころに近付く。

桜子はニヤリと悪戯に笑うと、藍の両方の頬っぺたを軽くつねる。

「この笑顔にやられちゃうのよね」

プニプニ感が心地好い。

藍は、突然の事態に驚き、

「もー、なんどす?桜子ちゃんのいけずぅ~。こころちゃん、助けておくれやす」

藍が桜子から逃げだし、こころに助けを求めると、

「ホント、罪なオンナったい、藍は」

そう言っては、こころも藍の両方の頬っぺたを軽くつねった。

藍はこころからも逃げだすと、

「も~、二人してなんどすの!ウチ、怒りますえ」

桜子は、アハハと笑いながら、

「頬っぺたつねりたくなる程、二人から藍は愛されてるって事よ。ねぇ、こころ?」

こころは頷き、

「そうったい。今のは二人からの感謝の気持ちとよ」

藍は少しキョトンとし、不思議な顔でにぱぁと笑う。

両方の頬を手で摩り、

「なんやよう理解(わか)りまへんけど、二人がそう言うならそうなんどすやろなぁ。頬っぺたは痛おすけど・・・」

三人は互いを見詰めると、笑い合った。

その光景を微笑ましく見ていたローズが、

「ユー達、瑠奈ガ待ッテルヨ~、行カナキャ~」

こころが直子に気付き、

「午前中は余りかまってやれんで、ゴメンとよ。でも、話はよか方向に向かっているから」

直子は、こころを信用しきってる様子で真っ直ぐ見詰め、

「信じてますから、大丈夫です。こころ先輩」

桜子が切り出す。

「じゃ、揃ったし、皆んなで、雪江ちゃんと瑠奈を迎えにいきましょ」

残りの四人は、頷き、

「ほな、直子ちゃん、行くえ」

藍が直子の左手を取り、手を繋ぎ先頭を切って歩きだす。

桜子、こころ、そしてローズが、後を追った。


一方、瑠奈と雪江は、既に病院のロビーで直子達を待っていたのだが、瑠奈が何か思い出したかの様に、

「ゴメン、雪江ちゃん。10分だけ待っててくれるかな?すぐ戻るから」

そう言って、鞄を抱えたままエレベーターに乗り込み消えた。

そうやって待っている間に、自動ドアが開き賑やかな声が聞こえる。

直子と華やかな四人がロビーに入って来たのだ。

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