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はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
二日目
131/243

ep.131 もっともっと、強くなる

こころはかなりビックリした声をあげ、

「しかし、その話ホントね?」

桜子は頷く。

桜子は、こころに、自身が襲われた事、そして、理事長が助けてくれ、結果的に弟子入りした事を話したのだった。

「だったら、桜子が襲われたのは、昨日、ウチのとった行動のせいね。ゴメンと」

こころは責任を感じ、ペコリと頭を下げた。

桜子は首を横に振り、

「ううん、いいの。襲われたのが、アタシで良かった。他の生徒なら酷い事になってたから・・・。今回は理事長に助けてもらったけど、アタシは、もっともっと・・・」

「強くなる・・・?」

「ええ」

桜子は、目に強い決意を宿らせる。

こころは、はぁ~っと深くため息を()き、

「しょうがなかねー、ウチが付き合ってやるとよ。剣でも、組み手でも」

桜子は目を細め微笑み、

「ありがとう、こころ。そう言ってくれると嬉しい」

「で、理事長に弟子入りしたって言いよったけど、何を教えてもらうと?」

桜子は、理事長・JJにもらったメモ書きを見せる。

「何ね?コレ?」

「とりあえず、このお二人と接触して、フラメンコとフラダンスをマスターしろって」

こころは、びっくりして、

「フラメンコ!フラダンス!やると?桜子?」

桜子は、コクンと頷く。

「師匠の指示だから」

「鉄さんから、理事長は面白いとは聞いてはいたとよ・・・。それがコレとどう関係があるとね?」

こころは拳を握って、ファイティング・ポーズを取ってみせた。

「なんでもね、師匠・・・って言ったら怒られるんだっけ、理事長に言わせると、アタシの動きは直線的なんだって。だから、見切りやすいらしいわ。だから、リズムの違う二つのダンスを習得する事によって、動きがトリッキーになるんだって」

「成る程、それで~。理事長らしかね」

桜子は、思い出したかの様に、

「そういえば、“はねくみ”メンバー全員習えって言ってたわ。いずれ役に立つからって。で、一ヶ月後、全生徒の前で発表会しなくちゃならないの、全員でね」

こころは、びっくりして目を真ん丸にすると、いつもと口調を変え、

「あのー、桜子さん。それには、このこころも入ってるのでありますか・・・?」

桜子は意地悪に笑う。

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