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ep.125 カッコイイ巧馬とカワイイ京也
睦月のマンションのリビングで若い男二人が、睦月の持ち帰った大量のハメ撮りを、人物毎に分け透明なポリ袋に入れていきながら、
「まー、コレだけよくも大量に撮影したもんだな。しっかし、センスねー構図だな」
悪態を付いているのは、睦月の下忍・百智巧馬である。
睦月ほど細くはないが、なかなかのイケメンである。
「本当だね、巧馬」
巧馬よりも三つ年下の、もう一人の下忍・風巻京也が、愛嬌のある笑顔で応えた。
巧馬がカッコイイと表現するならば、京也はカワイイといった処か。
「まぁ、お前ら、そう言うな。コレも仕事だ」
睦月が、湯呑みと大福を持って入ってくる。
「あっ、睦月さん。言ってくれれば、僕がお茶入れたのに」
京也が、申し訳無さげに言った。
睦月が構わんといった仕種をし、
「仕分けすんだら、休んでくれ。で、何人分有った?」
巧馬が、呆れながら応える。
「全部で82名分有りました。ほとんどが中高校生ですね」
「やはりな」
睦月は、ふむといった表情で巧馬に外付けハードディスクを渡し、
「この中の画像と写真との照合を頼む」