表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
二日目
123/243

ep.123 とって大事な大切なヒト

食器を洗い終わった藍は、手をタオルで拭きながら、

「さて、直子ちゃん。食器直し終わったら、雪江ちゃんにメール打って、何処に居るか、場所聞いておくれやす。ウチは瑠奈ちゃんに、場所聞くよし」

直子は、ローズとベスが拭き終わった食器を棚に片付けつつ、素直に答える。

「はーい。藍先輩」

直子が気が付けば、ローズとベスも、更に言うならば藍も食器を直すのを手伝ったので、あっという間に終わってしまった。

藍は、にっこり笑い、

「皆んなでやると、楽勝どすな。ほな、ローズちゃん、今から20分後に車出しておくれやす。ウチらはリビングで待ってるよし。ベスちゃん、後お願いえ」

そう言って、ペこりと頭を下げた。

「イイヨー、着替エーテクルネ」

ローズは、そう告げると厨房から出て行った。

「アタシも部屋戻るね」

ベスも、ローズの後を追う。

藍は直子に顔を向け、

「とりあえず、ウチらはリビング行って、一緒にメール打ちましょ」

そう言うと、直子の手を繋ぎ厨房を後にする。

直子は内心、

《これ、男子が見たら、羨ましがるんだろなぁ~、藍先輩だもん。手を繋いでるの。しかし、先輩方って、ホントに綺麗だったり、可愛かったり、それでいて、それを鼻にかけず、何か秀でてるんだから、凄い人達よね・・・》


リビングのソファーに二人が座ると、藍の携帯が鳴る。

♪~デス、デス、デス、デス、()っちまえ~、お前ら全員、皆ゴ・・・♪

直子は、かなり驚き、

「藍先輩、凄い着うたですね。それってヘビー・メタルですか?クラスの男子にも好きなのいますけど」

藍は首を傾げると、

「ん~、コレはウチの趣味っていうより、以蔵ちゃんの趣味どす。以蔵ちゃんの話やと、これは“デス・メタル”言うらしいどすな」

「えー、藍先輩って、メタラーだったんですか?」

藍は少し困った顔をして、

「う~ん、ちょっと違いおす。ウチは何でも聞くよし。でも、あえて言うなら、ヘビー・メタルなら、“メタリカ”さんが好きどすな。演奏上手いし。パンク、クラシック、演歌、何でも音楽は大好きどす」

「そうなんだ・・・。藍先輩って、音楽が凄く好きなんですね。でも、さっきの以蔵さんて、彼氏ですか?彼氏の好きなバンドを着うたって、有りですよね~。でも、男子が藍先輩に彼氏が居るって知ったら、皆んな卒倒しますよ」

藍は、クスクス笑い、

「直子ちゃん、以蔵ちゃんは彼氏違うえ」

直子はかなり驚き、

「えっ、彼氏違うんですか?だったら?」

藍はさらっと言う。

「以蔵ちゃんは、ウチにとって大事な大切なヒトえ。もっとも他にも居るんどすけど」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ