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はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
二日目
103/243

ep.103 タレコミした奴と性癖の理由

「徳さんは、誰がタレコミをしたと思っているの?もしくは、既に情報仕入れてる?誰がやったか?」

皐月は、知っていて当然なんでしょ?と言った風情で視線を徳野に投げ掛ける。

徳野は軽くため息を()き、

「嘘付けませんなぁ。100パーセントとは言えませんが、恐らく岸田もしくは、飯本の子分辺りだと思ってます・・・」

「根拠は?」

皐月の目が怪しく光る。

「はぁ、根拠は簡単です。捕まった売人の組織が、飯本と敵対する組織ですから・・・。飯本にしたら捕まった方がいいんです。お客さん増えますさかいね。結果、売人の居た組織、香港系マフィアで“黒天九龍会”言うんですけど、暫くおとなしくなりましたから・・・。それから、もちろんの事、稲美の部屋からは薬関係の物は一切出てこなかったらしいです。思うに都度々々、処置をしては持って帰ってると思われます。それから、かなり意外だったのは、稲美がシャブの入手先を神戸・三ノ宮近辺で売人から買ったって言った事ですね。勿論、結果的に“河内稲美会”にも家宅捜索は入りましたが、軽い物だったらしいです・・・。多少、岸田に対する義理や、組に対する申し訳なさも感じていたのですかね」

「なるほどね。だとしたら、なんで稲美は変な性癖を持つ様になったのかしら?」

徳野は、再び汗をハンカチで拭い、

「それなんですがね・・・。結局、稲美が神戸の“播州田嶋組”預かりになった時、その組自身は飯本の口利きで、稲美に何もしなかった様ですねん。」

皐月は、一度伸びをし、思う。

《そろそろ核心かしら・・・》

「じゃあ、なんで、あんな性癖に?」

「それはですね・・・、気を紛らわせる為と言って、毎日四六時中、まずは女、それからシャブを与えていた様です。岸田が・・・」

「そこまで変わるものなのかしら?」

皐月が不思議そうに尋ねる。

「そら、皐月さん。毎日、朝からソープ、昼飯食ってからホテヘル、夜は夜でキャバクラ行って、キャバ嬢持ち帰り。場合によっては、デリヘル嬢を呼ぶ始末。そら、おかしくもなりますわな。で、その生活の中で、より求めるのは純粋なモンなんでしょうか。低年齢化していったんちゃいますか?実際、会長になる前には、ソープにはほとんどいかず、もっぱら中高生専門で援交や、持ち帰り出来そうな未成年(ミテコ)のキャバ嬢専門やったみたいですけど・・・」

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