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はねくみ☆セブン  作者: こころ龍之介
二日目
101/243

ep.101 女を食い物に

「!!!、徳さん、アナタ・・・、変態ね」

徳野は、土下座の状態のまま、

「無理なのは重々承知しております。ただ・・・」

「ただ、何?」

声が上擦りながらも徳野は、

「あっ、余りにも、皐月さんのお身脚が美しいもんですから、はっ、はぃ・・・」

皐月は、右足の甲を徳野の顔の下、丁度、顎の辺りに入れる。

クイっと足首に力を入れ、足の甲を起こし徳野の顔を上げ、

「踏むのは嫌、でも、コレは如何?」

言い終わった瞬間には、膝を支点として、皐月の足の甲が綺麗に、徳野の左頬に入っていた。

心地好い打撃音が響くと、くるくるっと回転して、徳野は顔から床に落ちる。

徳野は予想外の展開に、鼻血を垂らしながら、

「うぅっ、ええわ。皐月さん、コレで一週間は頑張って生きていけます。おおきに」

徳野は、汗を拭いていたハンカチで鼻を押さえ血を拭うと、

「いやっ、血ーまで出てる。最高でございますやん」

かなり満足した様子で、

「よごさんす。“姫路不動組”の飯本についてお話さしてもらいましょ。そもそも、この男、クズですわ」

「ク・・・ズ・・・?」

徳野は思い出しながら、少し怒っている様子で、

「はい、私の知ってる限り、女を食い物にしてますな。コイツの手口ってのが、密入国の中国人や脱北者の女に麻薬持たせて来るって方法で・・・」

皐月は少し首を傾げ、

「どうやって?」

「皐月さん、女には男には無い穴ありますわな。大事な・・・」

「まさか・・・」

「ええ、そのまさかです。二重にしたコンドームの中にですね、覚醒剤を入れて、女のあっこの穴に入れて日本に持って来させるんですわ。もちろん、その女達にも、事前にダマして病気の予防ってゆーてシャブ打って密輸船に乗せますねん。つまり、密入国させた女達は、売春の商品であり、(ヤク)のお客さんであり、また、場合によっては闇金のお客さんでもある訳です」

皐月は深くため息を()き、

「完全に逃げれないスパイラルね・・・。よくもまぁ、そんな手口思いつくわ」

「飯本の愛人の一人が中国人で、どうやらそのルートが基本になってるみたいでんな」

皐月はまた妖艶に脚を組み替え、

「つまり、岸田はその“姫路不動組”の飯本から覚醒剤を手に入れる事は可能か・・・」

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