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トランプ大統領がインフレを止めることができない理由

トランプ大統領は、バイデン前大統領の時代に進んだインフレおよび金利の高止まりへの不満から再選された。しかし、トランプ大統領にインフレを止める力はあるのだろうか? 今更だとは思うが考察してみた。

 トランプ大統領の主な政策に以下のような主張がある。

・トランプ減税の期限を伸ばすこと。

・外国の商品に高い関税をかけること。

・不法移民を外国に追い出すこと。

このうち、トランプ減税の期限を伸ばすことはアメリカのインフレを加熱する効果があるし、さらに外国の商品に高い関税をかけることにもアメリカのインフレを加熱する効果がある。不法移民を外国に追い出すことについては、不法移民が商品を買わなくなることでインフレを抑える効果もあるが、不法移民という労働力がアメリカで失われることによってアメリカのインフレを加熱する効果もある。こうして見るとトランプ大統領の主な政策にはインフレを加熱する効果がある政策が目立つ。一方で、インフレを抑えるために行われる政策はほとんどないように見受けられる。ゆえにトランプ大統領はアメリカのインフレを止めることはできない。

 トランプ大統領曰く、外国の商品に高い関税をかけ、さらにアメリカに生産拠点を持つ法人やアメリカの富裕層に対する減税を行うことで世界中にある生産拠点がアメリカに移転しアメリカは発展するようになるらしい。しかし、私はこの見解にも懐疑的だ。理由としては、法人は短期的な減税や関税を理由に法人の生産拠点の場所を移転することはないからだ。アメリカへの生産拠点の移転にはお金がかかる。そのお金は、その後長期にわたってその生産拠点で得られる利益から支払われる。ところがトランプが任期中にインフレを抑えることができなければ、アメリカの次期政権は共和党ではなくなるかもしれない。アメリカの政権が民主党に変わったら、もしかしたらトランプ減税は無くなるかもしれないし、アメリカは外国の商品に高い関税をかけないようになるかもしれない。もしそんなことが起これば、アメリカへの生産拠点の移転は赤字になってしまう。故に、トランプ減税の期限を延長することやアメリカが外国の商品に高い関税をかけることでアメリカに生産拠点を移す法人の数は限定的なものになると私は予測する。

 さらに、トランプ大統領は金利を下げるようにFRBのパウエル議長に圧力をかけている。しかし、今よりアメリカの国債の金利が下がるとただでさえしつこいアメリカのインフレがさらに加速することになる。ゆえにアメリカのインフレが落ち着くまではトランプ大統領はFRBのパウエル議長に金利を下げるように圧力をかけるべきではない。

 では、アメリカではどのような政策が行われるべきだったのだろうか? 私は、トランプ大統領は不法移民を追い出すこと以外の政策は行うべきではなかったと考える。また、私は、トランプ大統領は関税を上げずにアメリカの財政再建に乗り出すべきだったと考えている。つまり、私は、トランプ大統領はアメリカのインフレを終わらせることに注力するべきだったと考える。

 確かに私は関税は世の中に必要なものでありかつ現在世界の関税の税率は低すぎると考えている。しかし、私は関税は長期的には国家に必要なものだが短期的にはインフレを加熱させる効果があると考えている。民主主義国家において、政治家が選挙で当選するために求められるのは短期的な成果である。アメリカが関税を上げるのはアメリカのインフレが落ち着いた後でも良かったのではないかと私は考えている。

 ただし、アメリカの関税を引き上げることは長期的にみてアメリカの国益になると私は考えている。アメリカの政権がたとえ変わってもアメリカの関税は引き下げられるべきではないと私は考えている。

ある国の政治家は(主に選挙のせいで)自分のやりたいこと、および長期的にみて国家のためになることをできなくなる。私は政治家はそのことをある程度まで受け入れる必要があると考えている。あと、私は経済のことについてそこまで詳しいわけではない。もしこの文章に間違っているところがあったら申し訳ない。

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