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廃文明

作者: はちまる

「くそ!」

思わず呟いた。戦争がエスカレートしていく。シェルターにいる俺含めた10000ほどの人々は大丈夫だが、外の状況がわからない。核に汚染されてしまったのだ…。このシェルターに入ってもうじき一年ほどたつ。シェルターでは、格差が生まれていた。

「すみませんでした」

そんな声がシェルターに響き渡る。あいつはこの世界シェルターで王家と呼ばれるものに逆らったんだ。そうすると拷問などの悲惨な目にあう。

ひどいもんだ。そう思いながらも恐くて対抗できない自分が惨めである。

 シェルターは東京ドーム100個分の体積を持つ。

ある程度快適に過ごせているが、一つの問題があった。それは食料問題。そう、日光の当たらないシェルター内は作物が全くと言っていいほど育たない!

だからこそ、外に出なければならない日が刻一刻と迫ってきている。


 なんやかんやいって20年の時が過ぎた。シェルターでは日光なしで作物を栽培する方法ぎ見つかり、王家の権力には相変わらず怯えながらも、安全な暮らしができていた。でも…なぜだろう。人はさらに快適なくらしを求めた。そして今宵、遂にシェルターから外に出ることに。

 正直に言おう。今、俺は興奮している。何故なら数十年ぶりの外だからである。そして一斉に外に出ようとしたが、、、そこには門番のような人がいて…!?

「出てくるな」

そんな言葉をもらった。そして拳銃を構えている。なぜ?率直な疑問が沸いた。よく周りを見渡すと、高層ビルが立ち並んでいる。どうやら、文明は無事復活したようだ。ただ、この状況から見るに、我々シェルターの人々は迫害を受けているらしい。

「悪魔の子」と。

「バァーン」

と拳銃の音が鳴る。俺らは強行突破をして、なんとか街中に出ることに成功した。

。。案の定すぐに捕まって牢屋に入れられた。

処刑されるらしい。何故こんなにも迫害を受ける?

何故、、考えても答えは見つからなかった。


 一斉に10000人が炎で燃やされ死ぬらしい。そしてついに着火。熱い、そう思った瞬間、俺の体は再生した。死ななかった。炎がきえ、他の奴らも生きてるかと思えば、跡形もなく死んでいた。そして、俺が生き残るのを知っていたかのようにライフルを構えた人が数百人もいる。着弾したが俺は死なない。

 人差し指を突き出す。力を込めると火を灯す。ああ、俺はこんなことができたのか。そして

「焔」

爆裂する。大地が割れる。火の海と化した街並みは綺麗と思ってしまった。

「俺は死なない」

そう呟いて燃える大地を駆けた。

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