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詩*日常から*

バニラ&ストロベリー

作者: a i o





バニラとストロベリー

二色のアイスのちょうど真ん中

スプーンをさし入れて

平らげる度に

冷たさも甘さも

舌の上で飼い慣らした

いやな現実と

いやな夢が

違う後味で広がる

鈍感な闇の合間を

突き刺してくる光

どこにも行かない

見据えるだけの抵抗

今夜は眠らない


もう暦通りには

季節は転がらない

11月の窓から

生ぬるい風がなだれ込む

バニラはバニラ、と

ストロベリーは許さない

境目を掬って

一緒くたにして

喉の奥に流れたって

私のなかでもう

それは眠らない

尖った心が

一番遠くに行ける

冷えたスプーンの

裏側が唇に触れる

まだ

あたたまらないでいる























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