間違ってるのもわかってるけどやめられないのが杏という人間
現在執筆中であります「異世界召喚され英雄となった私は、元の世界に戻った後異世界を滅ぼすことを決意した」。こちら作中でもちょいちょい触れてますが、主人公杏が復讐に至るようになった経緯……
ざっと、おさらいしてみようと思います。
いつも通りの日常を送っていたが、勇者として突然異世界に召喚される
帰るには魔王を倒すしか方法がないと告げられ、協力することに
平穏な女子高生が、命を奪りあう血なまぐさい世界へ
魔物とはいえ生き物を殺すはめに。さらに友達も目の前で失うことに
ようやく魔王を倒し、帰れたのは召喚から一年後
家族の下へ……帰ることは叶わず。父親と妹は、行方不明となった自分を探している際に事故に遭い、死亡
家族三人を失った母親は精神を病み、戻ってきた娘が娘とわからないほどに。代わりに娘が大切にしていた人形を娘と思い込む
叔母など親戚からは、杏のせいでこうなったと彼女を責め、遠ざける
母親の死を伝えられたのは、病院の受付。死に目に会うこと叶わず
家族も友人も恋人も、すべてを奪われた
……と、思い起こして書き並べても、なかなかハードですよねこれは……自分でも、なんでこんなハードモードを杏に与えたのか驚きですよ!
いや、自分としては杏はかわいい子なんですよ? 過去では明るい子だったように、最初からこんなスレた性格じゃなかったし、私だって望んで不幸を押し付けてる訳じゃないんですよ?
こんなことがあったからこそ、杏は復讐心を燃やして壊して殺し続ける。決して異世界の人々が悪い訳じゃない。杏本人も、これは八つ当たりだと自覚はしてるんですよ。
でも、割りきれない。自分が救った世界の裏側で、本来居るはずだった自分の世界が壊されてしまった。なぜ、見ず知らずの人たちは笑っているのに、世界を救ってやった私はこんな目に会わないといけないのか。
それに杏もね、まだ女子高生なんですよ。17歳なんですよ。なんでもかんでも寛大に受け止めろ、なんて土台無理な話。どうしようもない感情を、どこかにぶつけるしか方法を知らないのです。
なのでまあ、読者の中には『八つ当たりでここまでしなくても』と思う方もいるかもしれません。ですがそれは、杏本人がわかっていることです。わかっていて、もう戻れないし止まれないのです。
復讐対象が個人ではなく、世界全土である以上、杏が復讐から解放される方法は二つ。
長い長い時間をかけ、世界のすべてを壊し殺し尽くす。ものも人も動物も。もう一つは……言わなくても、わかりますよね。
結末は、もう決まってます。ただ、そこに至るまでになにがあるのか。またそこに至ったあとに杏はどうなってしまうのかを、見届けてくれたらと思います。




