街とスキル
目の前には白い壁に囲まれたスターリーが見えた。その前には小さい門があり、側に銀の鎧に身を包んだ騎士が検問をしているのが見えた。
どうやって検問を乗り切るか。俺は死んでいることになっていることだろうし、まあまあ有名だったから顔を見られたらばれてしまう。
・・・そうか。『魔力変換』を使えばいいのか。魔力を使えばスキルだって作れるだろう。
知り合いの冒険者が持っていた『変装』スキルを作ってみるか。
【特殊スキル『変装』を作成しました】
思った通り作る事ができたな。どれくらいの魔力を使ったのだろう。
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ライア・ウルガット
レベル:2
HP:130/130
魔力:430/1430
筋力:330
耐久:280
俊敏:300
魔防:270
幸運:100
血統スキル
『封印魔法Lv.Max』
伝説スキル
『魔力変換Lv.1』
希少スキル
『祈祷術Lv.Max』『魔力掌握Lv.Max』
普通スキル
『集中Lv.Max』『光魔法Lv.3』『火魔法Lv.2』
『杖術Lv.5』『変装Lv.1』
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スキル作るのに魔力を1000も使うのか。どうせ時間たったら消えるのに。
じゃあ『変装』使って行くか。どんな感じにするか。髪はそのまま銀髪にして、顔はブスよりもイケメンの方が印象がいいからイケメンにするか。門に着くと案の定門番に止められた。
「止まってくれ。ここに来た目的は?」
知り合いに聞いていた通りの質問をされる。規則で決まっているのだろう。すぐにあらかじめ考えていた答えを言う。
「帝都のに行く為の食料調達の為にな。旅の途中なんだ」
ふーんっと相槌を打ちながら布に包まれた水晶玉を持ってきた。確かこれは手をかざして犯罪を犯していると、赤く光る『赤晶玉』だ。まあ犯罪は犯してないから大丈夫だ。
「よし、通っていいぞ」
「ああ、どうも。それと冒険者ギルドはどこにある」
「冒険者ギルドは中央の広場を右に曲がったらすぐにある。大きいから見たらすぐ分かるぞ」
「ありがとう。助かる」
ついでに身分証を作る為と金を稼ぐために門番から冒険者ギルドの場所を聞いておく。門をくぐると途端に賑やかな声が聞こえる。子供の泣き声や、道端に出ている露店からは呼びかけの声が聞こえる。
そんな騒音の中、門番に聞いていた通りに道を行くと看板にデカデカと冒険者ギルドと書かれた建物に着いた。少し躊躇いながらも、決意を決めて重厚な扉を開き中に踏み込んだ。