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私がヒロインよ!

リリアーナ:やっと私のターンなのよ!ここは私が主人公の世界なのよ!皆私に平伏しなさい!主義。


私は生まれた時から前世の記憶があるの!

前世の私は、暗くて、引きこもってデブで不細工だった。

何で死んだんだっけ?

あぁ、そうそう。父と母がある日起きたら死んでたのよ。

彼らは、私のデブは二人の遺伝だ、とハッキリわかる程のデブだった。

彼等からの遺伝のお陰で私は、学校ではいじめ倒された。

そんな私が引きこもるのも無理は無いでしょ?

だから、彼らは私を養わないといけないのに、それを放棄して、先に死んじゃうなんてさ…ったく、使えない。

だから、死んじゃっても年金貰い続けてやったの。

仕方ないじゃない?私だって生きなきゃいけなかったんだから。

そしたらある日警察がやってきて、逃げようとして、やっすい公共アパートの7階だった我が家の窓から、間違ってダーイブしちゃったのよ。

本当なら、非常階段に華麗に着地してるはずだったのに、ちょっと体が重かったみたいね。

まぁいいわ。

で、その引きこもってる時に出会ったのが、乙女ゲーム。


その中でも、最もハマったのが、“~虹の蜜は秘密の香り~”って言う、タイトルで略してNTR。

そう。この乙女ゲーム、なんと寝取られ物の、昼ドラも真っ蒼なドロドロ愛憎物語なの。

一作目はR15で何んとももどかしかったんだけど、そんな声が多かったのか、同じタイトルで、R18版も作られて、そちらも大ヒット!

なんといっても、絵が綺麗だし、声も腰に響く。

RPG要素とか、隠しキャラとかも現れて、ネット巡りで、まだ何かあんの!?ってくらい遊び心満載の大満足作品だった。

問題は、今のここが、R15版かR18版が分からないってこと。

私的には、前世はすっごく嫌だったけど清い体のまま死んじゃったから、今回はR18版が良いんだけど…ってか、R18版に私が、状況を持って行っちゃえば良いのよね。


攻略対象が、ヴィケルカール王太子、レッドハーツ外務相長官長男、オランジ騎士団長子息、イェローラング子爵家三男、グリーン公爵家次男、ライトブルー財務大臣長男、ブルーラング魔法相長官長男、バイオレット宰相長男、と、錚々たるメンバー。


その!主人公が、何と私!!リリアーナ・イェローラング子爵令嬢なの!


公爵家を名乗れたのに、子爵家に甘んじて、しかも、「我儘な」公爵令嬢である、エミリア・バイオレットに文句を言う事もなく尽くして、健気に頑張っている姿に、彼らは惚れて、甘い言葉を囁くのよ!

当て馬のエミリアは、どのルートでも攻略対象の婚約者として邪魔をするために登場するの。

彼女の兄の場合だけ、ベタベタのブラコンとして登場するんだけど。

攻略対象者の彼らは、それぞれもともと婚約者がいたんだけど、エミリアがお金や地位に物を言わせて、彼等の婚約者から、その地位を強引に奪うのよ!

彼女の妨害にめげずに、パラメータと好感度を上げて、攻略対象の失恋の痛みを癒して寄り添って行くの!

そうして、失恋の痛手から立ち直ったイケメンたちはリリアーナに心を開いて行き、恋に落ちるのよ!


勿論女として私が目指すのは、裏設定である逆ハーレムエンド!


私が、ヒロインなのに、なぜ攻略対象に双子の弟ファルが居るかって言うとね…

彼は、前ヴィケルカール王の落し胤なのよ!

そして、代々宰相家の盾であり、矛である我が家に預けられるの!

つまり!血は繋がっていないの!

うふふ。

王家のであるバイオレット家、そのである我がイェローラング家に預けられた現王の腹違いの末弟。

自分はイェローラング家でも、どこでも中途半端に浮いていて、疎外感を感じている彼を、私がいっつも傍にいて、頼りにして、構い倒すことで彼は私を盲信的に愛すのよ。

その布石は実はもうちゃんと打っているの!


後は、私は年が離れすぎてて覚えてないんだけど、ファーブ兄様曰く脳筋の我が家の長男が、騎士団の副団長でその筋で、オランジ騎士団長の息子(現在20歳:次期騎士団団長)とも知り合う事が出来るの!


そしてもう一人、今まで会った事が無い、バイオレット家の長男、エミリアの兄は、現在ラング学園で魔法学の教鞭を取っているの!

あとは、同級生や先輩として会えるから、学園へ行ければ、逆ハーレムまで一直線!


でもね、ちょっと本編とは変わっちゃってる部分があるの!それが今一番の心配事。


本当はね?

エミリアが4歳の時に、何かの事故があって、ファーブ兄様が、あのアイドルみたいな可愛い顔に大けがを負うの。

何だっけ?何かで、お嬢様の我儘を、ダメだって言った兄様に…

あ!そうだ。

公爵家に迷い込んだ、きったない獣を飼いたいって言ったエミリアを、兄様が怒ったら、その獣が実は魔獣だったらしくて、エミリアが襲われて、それを救うために顔に、消えない傷を負うのよ!

そのせいで、兄様は死んだ事にされて、イェローラング家の裏稼業である暗部のトップに立つ事になるの。

まぁ、それで兄様と引き離されたエミリアは、いっそう酷い我儘三昧。

エミリアの魔力に懐いた魔獣に皆怯えて、誰も口出しできないの。


そして、エミリアが次に目を付けたのが、兄様とは別の意味で綺麗な顔立ちをしているファル!

確かに王家に連なる者って、総じて綺麗な見目をしているのよ。


お母様が、ファルだけじゃファーブ兄様みたいになるかもしれない。

けれど、王家からの預かり物で、ファルは怪我させる訳にはいかない。

だから、私リリアーナが、ファルの矛となってお嬢様付きの侍女となるの!


でも、おかしいわよね…?

特にお嬢様が我儘ってわけでもないし、スチルではいっつも真っ黒なサーベルタイガーみたいな魔獣を連れているんだけど、ここにいるのはワインレッドの子猫。

しかも、お兄様が傷一つない美しい顔で、脳筋長男の代わりに暗部を率いるために修行をするなんて…まぁ流れは一緒なんだけど、微妙な違いが細部にあるの!


まぁいいわ。

エミリア8歳の時に、事件が起きるのよ!

ローズ奥様が街へ行った時に病気を貰ってきて、それが原因で儚くなってしまわれるの!

それがエミリアにも移ったと思われたんだけど・・・

その頃は、街でも原因不明の病気で人がバッタバッタと倒れていくの!

その病を治すのが、私リリアーナなの。


この病の原因は、魔族が街の中央にある噴水に魔粉という毒を落したことで、水が汚染され、噴水の飛沫を浴びた人からバタバタと…

なぜ、エミリアは街に降りていないにもかかわらず病気になるかと言うと、エミリアの飼っている魔獣も繁殖期になって毒粉をまき散らし始めたから、それを無意識に浴びてしまったんですって。

そのせいで、艶々だったエミリアの金髪は、老婆の様に真っ白になるの、それが余計にエミリアの癇癪を悪化させるの。

自業自得よね?


で、それに偶々気が付いたリリアーナは、魔獣の毒に効く、イェローラング領の名産品であるラングの花を水に浸して、水を浄化し、その水を飲ませた事によって被害を最小限に抑えるの。

それに怒った魔獣が、リリアーナを攻撃するんだけど、そこで初めてリリアーナの守護の魔力が爆発して、魔獣に打ち勝つの!


その事もあって、エミリアに恨まれ、もともとエミリアの侍女としてラング学園に行く予定だったのが、一子爵令嬢として学園に生徒として通える事になるの。

何故かというと、この世界では魔力を持つ者は稀少で、全ての魔力持ちは力の遣い方を学んだりするために、学園に通う義務があるの。


で、そこでやっと攻略対象が出てきて、キャッキャウフフのバラ色人生が幕を開けるのよ!

この学園に通うのは、魔力を持つ14~17歳の貴族の子息、令嬢。

まぁ、昔っから、魔力持ちは貴族に嫁や婿として取り入れられてきたから、現在では爵位持ち以外で魔力を持っている者が生まれるのは、とても稀な事なの。


でね、そろそろ、その病気にかかる頃なのに、奥様は街へ出られる予定なんて無い。

当たり前よね。


ゲームでは、我儘な娘と、魔獣が闊歩する屋敷に、旦那様もいない昼間に籠っているのは怖すぎるという理由で、毎日の様に外に出られるのだけれど…

現実は、お嬢様と奥様の仲は非常に良好で、怖い魔獣のハズのワインレッドの子猫は、皆に撫でられたり、こっそりおやつまで貰っているし。


そうこうしている間に街で病が流行り始めた。

こっそりと領地から、ラング花を取り寄せるよう、手配も済ませたし。

たまたまお母様に頼まれた御遣いに乗じて、上手く噴水の水を汲んでくる事に成功したの!


お嬢様が紅茶を飲む事を一瞬躊躇った時には、この女も記憶持ちか?と疑ったけど、普段の言動や行動は、天然のお嬢様そのもので、ファルとのちょっとした分岐も何事もなくフラグ折ったりしてるから、その可能性は無いと思うんだけど。


子猫の所為で、二口しか飲ませられなかったけれど、残りは奥様のお風呂に入れたし、後は効果が出るのを待つだけ…


さぁ!ズレてしまった物語を、私が正しい姿に戻しましょう!




次回から二日に一度更新にします。

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