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流れの行方

人と同じくらいの大きさがある白いアメーバは蛞蝓のように地面を這いずり回り、一日達に近付いて飲み込もうとする。


「種類は米国や回帰さんの世界で出現したタイプと同じですね。新種が居ないのは幸か不幸か」

「一寸!!もっと強い奴と戦いたいとでもいう訳?」

「そう言うんじゃないよ、ただ、現時点で新種のデータが得られれば今後のアドバンテージに繋がるかなって思っただけ。勿論出てこないに越した事は無いよ」


そう軽口を飛ばし合う言葉と木の葉。その会話にはどこか余裕が見え隠れする。


「気を抜いているとやられますよ!!」


そんな二人に対し、命は釘を刺しながら手にした銃でアメーバを撃っていく。その弾丸がアメーバに当たるとアメーバは紫色に染まって消滅する。


「命君の言う通りですよ。油断するとやられます」


そう言うとシオンは手にしたナイフで接近してきたアメーバを突く。疲れたアメーバはやはり紫色になって消滅していく。


「そうね。市街地に被害を出させない為にも遊んでいる場合じゃないわね」

「うん、一気に殲滅しよう」


そう言った言葉と木の葉はぴったりの息で手にしている銃を撃ち、アメーバを殲滅していく。

その活躍もあり、一日や暗の魔法を使うまでも無く、アメーバを全滅させる。


「後続反応無し、殲滅に成功したわ」


一日は状況を分析し、他のメンバーに告げる。


「そうですか、しかし・・・」

「愈々日本にも表れ始めましたね・・・私はアメリカに出現した現場には立ち会っていませんが、これは悪い流れなのでは?」


シオンが不安交じりの声で発言すると暗も続ける。その言葉にはやはり不安が感じられる。


「ええ、現状の自衛隊や魔王軍の戦力でもある程度の迎撃は可能でしょうけど、今回の様に外部から一度に来られると厄介ね。

万が一新種が私達の不在時に仕掛けて来るとこちらの損害も避けられない」


冷静に分析し、その上で対策を練ろうとする一日。すると


「提案ですが、ここはこちらの手をある程度提供しておくべきではないでしょうか?」


そう暗が口にする。


「こちらの手を提供する?」


言葉が質問すると暗は


「そう、皆さんがあのアメーバに対して使用した武器、あれはアメーバに対して有効な物を用いているのでしょう。

通常兵器では迎撃に時間がかかってしまう。となるとその手を提供した方がいいのではと思ったのです」


そう返答する。


「・・・そうね。ここは暗の提案を採用しましょう。但し、暗の世界の技術も併用し、ある程度の汎用性を持たせる必要はあるわね」


そう一日は述べるのであった。

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