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来るべき時

一方、部屋から出た一日は命達の居る部屋に向かい、今後について話していた。


「実際の所、一日さんはやはりあの連中を警戒しているのですね」


慎重な口調でそう告げたのは暗であった。


「何故そう思うの?」


疑問とも試しているとも取れる口調で一日は聞き返す。


「戦力は既に十分過ぎる程・・・とは言いませんが整っています。にも関らず次の進行を遅らせている。これは他に何か警戒するべきものがあるため、そう考える他ないのです」


一日の返答に対し暗は更に明確な口調で返す。


「その通りよ。既にこの世界にも出現が確認されている以上、野放しにしておいては此方の優勢に綻びが生じる可能性もある」

「一体あれは何なのですか?私の世界に現れただけでなく既にこの世界にも出現しているなんて・・・」

「その正体は僕達も探って入るんだけど、中々真相には辿り着けない。何より、あれがどういう目的で表れているのか、その点が謎だからね」


一日と暗のやり取りに割って入った命はそう明確に返答する。


「今の所あれと彼らが遭遇している場面はありませんね」


シオンがそういうと言葉は


「でも、何時その状況が来るかわからない。油断は出来ないよ。敵の味方は敵・・そういう展開になる可能性も高いんだから」


とシオンを諭す様に発言する。


「奴等といえば、昨日の病院での一件の際、奴らの魔法を受けた時に少し精神の乱れを感じました。あれは・・・」


そう言うと命が内心の疑問を口に出す。


「あれは対象者の精神に干渉する魔法だよ。おそらく奴等も此方の能力に少しずつ気づき始めていると思う。だから・・・」

「分かってる。これ以上の下手は討てないって事でしょ」


暗が疑問に答えると命は明確な言葉で返答する。その明確さにはこれまで以上の強い意志が感じられた。


その時。部屋の中にあるモニターに何かの反応が映し出される。一行が駆け寄るとそこには韓国軍の戦闘機が写っていた。


「やれやれ、性懲りもなく・・・」


そう木の葉が言いかけたその直後


「いえ、違います。この反応は韓国軍を示しているのではなく・・・」


そう言った命は韓国軍の予想進路図を追跡する。するとその先には一行が警戒する例の生物の反応があった。


「これは・・・」


そう言った木の葉は驚いた表情を見せる。


「ついに日本にも現れましたね・・・」


来るべき時が来た。そう思わせる口調でシオンが言う。


「ええ、皆、行きましょう。韓国軍だけならともかく、奴ら相手では自衛隊が負傷する危険性がある。」


一日がそういうと、一行は駆け足で玄関口まで向かうのであた。

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