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面会、そして変化

各国首脳、大統領も立ち会うなかで聖たちと秋月家の面会が行われ、聖たちはこれまでのいきさつを説明する。其を聞いた秋月父が「にわかには信じられません・・・」と言うと日本首相は「そうでしょうね・・・私もあの幾何学的な出会い方をしていなければ恐らくは信じられませんでしたから」と続ける。秋月母が「それで、世革は無事なのですか?」と聞くとチュアリは「魔王の初手行動がこれまでと同様のパターンであれば少なくとも現時点では無事だと思います。ですがこれ迄と違う行動をとってきている以上、可能な限り迅速に彼の捜索を行う必要が有ります。今日皆さんをお呼びしたのは世革さんの身体的、精神的な特徴を教えていただきたいからです。捜索するにしても情報がなければ始まらないので」と用件を伝え、未末は「身体的特徴は此方に写真があります」と言って持参した写真を見せ、秋月父は「性格は今で言うさとり世代を地でいくような子です」と言う。


テレサが「さとり世代?」と聞くと秋月父は言葉の意味を説明し、其を聞き終えると聖は「成る程・・・この世界ではそうした性格の人が多いと?」と言い、韓国大統領は「世界ではありませんよ。全く、最初の人間が日本人であったから・・・」とどこか侮蔑的な歯言い方をし、それを聞いた日本首相が「何!?抑これは・・・」と食って掛かる。チュアリが「今は口喧嘩している場合じゃないでしょう」と言って両者を制するとアメリカ大統領は「そうだ。だが、これも例の事件の影響か・・・」と言う。

テレサが「事件の影響?」と聞くと未末は「ええ・・・実は最初の二つの事件が起こってから社会秩序がどんどん変化しているんです・・・これまで身近だった人が突然襲ってきて、弱者が強者に逆襲を仕掛けて・・・そのせいで今ではどんな人間関係もお互いの顔色を伺い合い、合わせ合い、一緒にいながら信用していない息が詰まりそうな関係になってしまっているんです」と言う。聖が「それは・・・何とも言えない状態ですね・・・」と言うと秋月父は「私たちはまだましな方かもしれません。世革の一件で問題を共有できていますから。ですが社会の空気は確実に悪くなっています。会話も少なく、一人で生きざるを得ない状況がどんどん量産されている・・・此では今まで社会全てが否定されているようです」と言う。テレサが「これは早く見つけ出し、今回の一手の真意を探らねえと不味いぞ!!」と言うと聖は「ああ、皆さん、ご協力ありがとうございます。」と言い、面会は終了する。

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