見えてきた希望
暗が「それはそうと、気付きましたか?」と聞くと一日は「ええ、彼等は恐らく、私達の秘密に迫ったのでしょうね。あの京谷と言う男児に接触した事で。そしてそれを確かめる為に命にあの力を使った」と言い、暗が「あの力は人の内心に干渉する力です。それに反応してしまったという事は・・・」と言うと一日は「ええ、恐らく今後はそこを基軸にして仕掛けてくるでしょうね。そうなる前に先手を考えておかないと」と言う。
一方、帰還した聖達も又、今回の一件について話し合っていた。生花が「あの少女が言っていた監督不行き届きと言う言葉・・・そのままの意味で解釈すれば今回の行動は命の独断と言う事になるのでしょうが・・・」と言うと聖は「ああ、そしてその可能性は高いと考えていいでしょうね。あの少女がこれまで策略を中心に仕掛けてきた事を踏まえれば」と言い、キーパーが「なら、私達のとった行動は彼等にとって不都合である、そう考えてもいいのでしょうか?」と言うとチュアリは「うん。あの時命君は明らかに僕達の技に反応を見せていた。やはり彼の・・・否、彼等の心は歪められていると考えてまず間違いない」という。
希有が「あの一日と言う少女にですか・・・」と言うと聖は「或いはその彼女さえも歪められているのかもしれませんが、その黒幕であるフリーチェを討たない事には悲劇を防ぐ事は出来ないでしょう」と言う。
そして暫くの沈黙の後望は「あの・・・さっきチュアリさん達が使った力、あれを使えば外国の人達に起こっている奇病を止める事が出来るのではないでしょうか?そうすればもしかしたら・・・」と言い、チュアリは「もしかしたら世界を団結させることが出来るかもしれない・・・ですか?」と言い、望は「ええ、そう簡単には行かないかもしれませんが」と言うとロザリーは「確かに可能かもしれないけど・・・国単位でしていたのでは最初の一国にした時点で奴等に気付かれてしまうわ。やるなら一気にやらないと」と言う。
希有が「全ての国を一気に・・・規模が大きすぎますね・・・」と言うとキーパーは「せめて私達の世界から人数を連れてこれれば可能かもしれませんが。あの魔法は初歩的な物であり、私達の世界の住民であれば誰もが使う事の出来るものです。無論中身に個人差はありますが」と言い、テレサは「くそっ!!つくづく敵に先手を討たれたのが響くな・・・」と言う。
聖が「その魔術を機械で解析する事は出来ないのですか?」と聞くとチュアリは「出来ないというより、した事が無いんですよね。僕達の世界は機械文明はさほど発達していませんから」と言う。




