進展のために
そして数日後、更なる事件が起こる。それは学校内逆襲事件を起こした児童生徒が世界中で相次いで行方不明になっていくと言うものだった。奇病、事件を問わず唯一の手がかりと言えた存在が消えた事に世界は動揺を隠しきれず、同時に暴力が解き放たれたと恐れ、畏怖するようになる。だが其を知った聖は各国首脳を極秘裏に召集するのであった。
日本首相が「聖さん、こうして極秘に集めたのは一体何の為なのです?」と聞くとロザリーは「皆さんも知っての通り、この世界で新たに行方不明者が多発すると言う事件が起きています。ですが此で一つの可能性が出てきました」と言う。アメリカ大統領が「可能性とは?」と聞くとテレサは「魔王は世界に侵攻する際、必ずその世界で協力者を作り出すのです。そして魔王にこれまでと違う作戦を入れ知恵している者がいるのであれば今回の事件が起きるようになった前後に行方不明となった人間の中に魔王の協力者として選ばれた人物が入っている可能性があります。」と言う。
韓国大統領が「それは・・・そうかもしれませんが、それでもそんな人物なんて・・・」と言うとテレサは「いや、かなり絞り込めてはいる。あなた方に提供していただいたデータとこの世界に魔王がゲートを開いた時刻を照合した結果、世界中でもかなり人数は絞れた」と言う。中国国家首席が「絞れているとは・・・何人程度だ?}と聞くと聖は「10人程ですね。そしてその中で最も可能性が高い人物の名前は・・・秋月世革」と言う。アメリカ大統領が「名前からすると日本人の様だが・・・」と言うと聖は「はい、時間、時刻共に彼が一番可能性が高いと言えるでしょう」と言う。日本首相は「直ぐに確認する!!」と言い、様々な所から消息不明者の情報を収集する。すると捜索願いが提出されていた事が判明する。
ロザリーが「行方不明にはなっていたんですね」と聞くと日本首相は「はい。ですがその頃は既に問題の事件の対応に追われ、其どころではなかったと言うことです」と返答し、チュアリが「ご家族の方と面会をしたいのですが」と言うと首相は「それは・・・」と言葉を渋るが聖は「僕たちの存在が明るみに出ることを心配なさっているのであれば大丈夫です。其よりも今は少しでも手がかりが必要です」と言う。
そして翌日、秋月一家と聖達の面会が行われる。