気づき、選んだ瞬間
暗は「そうしてくださると嬉しいです。私と同じ様に本来の自分を・・・」と言うと両目を瞑り、何かを回想し始める。
(数時間前、ネイチャー・サンクチュアリ攻略中のクレバス・フォート 世界情勢を見渡せるモニターを前にしつつ式を取る少年サンク「よし、このまま行けば・・・」と言った次の瞬間、背後に「行けば・・・どうなるの?」と言う声と共に一日が現れる。
それに気付いたサンク、はっと顔を挙げると直ぐ様錫杖を手に持って「お前は・・・どうしてここが!?」と言い、敵意有る顔を向ける。其を見た一日は「貴方達の連絡手段を特定して逆探知させてもらったの。ああ、そうそう、外の兵士なら既に居ないわよ」と余裕の表情を見せて返す。
サンク「くっ、ここまで来て・・・」と言うと魔法を使おうとするが一日は「捉える混沌!!」といい、黒と白の二色の糸でサンクの体を拘束する。
サンク「くっ・・」と言うと振りほどこうとする。そこに一日「大丈夫よ。私は貴方を手にかけるつもりは無いわ」と告げる。サンク「何・・・」と困惑した顔を浮かべる。更に一日「貴方は常に周囲に翻弄されて生きてきた。貴族の影武者として裏に葬られて誰にもその存在を認めてもらえず、そこから抜け出して出会った友とは強制的に引き離され、進行で貴族が命を落とせばその影武者としての役割を演じるように言われ、そして優れた策士として振る舞うように言われた。そこに貴方は居るの?」と追求するような言い方をする。サンク「そ・・・それは・・・でも、それはこの世界を守る為だ!!お前達の様な・・・」と必死に反論する。一日「そう・・・確かに世界を守るための行動ではあるのでしょうね。でも其は本当に貴方が望んだ行動なの?滅びまでは望んでいなくても、本当は自分が自分でいられる場所を求めての行動じゃないの?」と更に追い詰める口調で話す。サンク「そ・・それは・・・」と困惑と怯えの声を挙げる。一日「フフ・・・大丈夫。私は受け入れてあげるから。もう自分で自分を殺すのはやめにしましょう」と言う。
サンク「受け入れる・・・どういう事だ!!」と荒い口調で必死に反論する。一日「この一瞬でわかるわよ。解放されし和」と言うと手から黒い波動を出す。その波動がサンクに当たるとその全身は黒く染まり、同時に拘束していた糸が外れ、サンクは地面に降り立つ。
降り立ったサンクの体は黒に包まれたまま縮んでいき、一日と同じ位の身長になった所で停止する。そして外側の黒が消えていくと、そこには先程までのサンクとは全く異なる黒髪長髪の女子が立っていた。
その女子は「これが・・・私の・・・」と困惑した表情を浮かべるが一日が「そう、貴方は気付いたの、サンク君」と言うと少女は「私は自分で居たかった。チュアリとキーパーは私を私でいさせてくれた。でも、他の人間は・・・この世界は・・・」と言う。
そこにネイチャー・サンクチュアリ奪回成功の報が入ってくる。一日が「さあ、どうする?」ト聞くとサンクは「私のすべき事・・・やりたいことっは・・・」と言うと魔法で声を変えて応対する。)
暗は「あの後、私は一日ちゃんの世界の名前の付け方を聞き、自分を暗と言う新たな人間として生まれ変わらせる事を望んだ。自分で自分を殺さない生き方をする為に」と思う。
一日が「暗?どうしたの?」と聞くと暗は「あ・・・ゴメン。ついさっきの事をを思い出してた。不思議だよね、もう何年も前の事のように感じるんだもの」と言う。一日が「口調がさっきと違うわよ?」と突っ込むと暗は「本当ですね。色々ありすぎてそこまで回っていないのかもしれません。自分の中にある自分を見つめた結」と言う。




