勝利の先に待つ物
チュアリが「この声・・・サンク!?」と言うとその声の主は「うん、そうだよ。漸く話せたね・・・」と言い、チュアリは「・・・うん」と安堵の声を上げる。
ロザリーが「チュアリ?例の魔法で会話しているの?」と聞くとチュアリは「はい」と言い、サンクが「他のエリアや王宮内のメンバーにも連絡しているけど、そこにももう敵は居ないって事だよ。」と言うとチュアリは「もう他に敵は居ないという事です」とその場にいたメンバーにも伝え、サンクは「じゃ、クレバス・フォートで待っているよ」と言って声を途切れさせる。。
それを聞いたチュアリが「クレバス・フォートで待っているという事なのでとにかく向かいましょう」と言うと望は「そのクレバス・フォートって?」と聞くとチュアリは「この世界でここネイチャー・サンクチュアリに次ぐ規模の生活エリアです。険しい渓谷が外部からの敵の侵攻を阻んでおり、それ故に副指令部としての機能も与えられています。最も、僕達の魔法を使えば落ちる様な事はありませんが」と言う。
そこに側近も現れ「サンク様の命により、貴方方をクレバス・フォートにお連れします。スライド・ムーブ!!」と告げ、一行を魔法で移動させつつクレバス・フォートへと案内する。だがその移動中も聖はどこか浮かない顔をしていた。
希有が「奴等が動いてこなかった事を考えているのですか?」と聞くと聖は「ええ、ついこの間までの力づくの奴等のやり方なら深読みしすぎなのかもしれませんが、あの少女、霜月一日が加わってからの奴等にしては今回は策略がなさすぎる。既にこの世界に価値が無いというのであればいいのですが・・・」と言い、生花は「ええ、命達の一件もある事ですし、ロザリーさんの世界の事もあります。何かとんでもない奇策を・・・とは考えたく無いですが・・・」と言う。側近が「何をお話なのです?」と聞くと聖は「あ、いえ、これで今後の私達の戦いにも少し希望は見いだせたかなと」と困った顔で返答し、側近は「そうでしたね、戦いはまだ終わったわけではありませんからね」と言う。
それから程無くしてクレバス・フォート内にある渓谷には似つかわしくない白の様な建物があるエリアに案内される。テレサが「おい、これが・・・」と言うとチュアリは「そう、副指令部です。この世界の建物は全て魔法で出来ているので建造、解体が自由自在なんですよ」と言い、希有は「だからあの森も不自然に建物が経っていたのか・・・」と言う。
側近は「サンク様、客人をお連れ致しました」と言うが返答は無い。側近が「サンク様?」と再度訪ねると門が開き、それを確認した側近が門へと案内しようとするがその直後ロザリーは「えっ、今の光・・・」と門の奥から見えた光に反応を見せ「危ない!!」と言って側近に飛び掛かる。




