電光石火
チュアリが「つまり、北のシー・コテージと南のマウンテン・ビルを同時に攻略するんだね」と言うとレジスタンスメンバーは「ええ、司令官によると此の二ヶ所を落とせば戦力差は八対二となり、一気に敵の本陣まで攻め込む事も可能となります」と言う。
するとロザリーが「ねえ、ずっと気になっていたんだけど・・・その司令官とはどうやって連絡を取り合っているの?」と聞き、チュアリは「あ、そっか・・・未だ説明してなかったね。此の世界の人間は皆自分の中に魔力の源、マジカル・ハートを持っていて、そこから伝わる魔力を通じて連絡を取り合っているんだ。此は物心つく前から誰でも使えるようになる不変の能力。だから盗聴されることもないんだよ」と言い、テレサが「盗聴されることがないってのは大きいな。だから反撃に移れたって訳か」と言うとレジスタンスメンバーは「はい。ですが指揮官がどこにおられるのか、それは・・・」と言いかけるがそこに「皆さんが異世界からの来訪者ですね」と言う声と共に別の人物が現れる。
聖が「貴方は・・・?」と聞くとその人物は「私は司令より指示を預かってきた者です。残念ながら司令の居場所についてお答えすることは出来ませんが」と言い、テレサが「身の安全の為に・・か?」と聞くとその人物は「ええ、司令の居場所はレジスタンス内でも上層部の極一部にしか伝えられていませんので。私は一応知っては要るのですが・・・」と言うとチュアリは「そうですか。では仕方有りません。で、その側近さんが何の用事で?」と聞きその人物は「あなた方は次の奪還作戦には参加せず、最終決戦まで此方の奥の手として待機してほしいと言う司令の伝言を伝えに来ました」と言う。
生花が「つまり・・・今私達が出ていくと奴等に此方の動きを察知されるかもしれないってこと?」と言い、側近が「ええ、申し訳有りませんが・・・」と返答すると希有は「ま、仕方ないか。其が得策なのであれば従いましょう」と言い、側近は「ええ、そして次の動きはもう始まっています。ウォーター・スクリーン」と言って水の液晶を出現させそこにどこかの光景を写し出す。それは此の世界の人と魔王軍の兵士が戦っている工芸だった。聖が「此は・・・」と言うと側近は「ええ、今話に出てきた二ヶ所の作戦行動中です」と言い、チュアリが「もう作戦は開始されてるってことか・・・」と言うと側近は「ええ、この先手の早さで私たちは今まで戦ってきたのですから」と言う。だがその光景を見ていたロザリーは「確かに早い・・・でも妙だわ。敵の動きが・・・それに数も・・・」と思い、実際作戦場所ではその光景を身近で見つめる一日の姿があった。




