次なる一手
一日は更に「フリーチェ様、回帰先輩、こちらが劣勢になってからの一連の戦いの内容を拝見させてもらいますか?」と聞き、回帰が「あ、ああ、構わないが・・・」と返答するとフリーチェは「これでいいのか?」と言ってモニターに一日の要求したデータを表示する。
其を見た一日は「・・・やはり纏まりが見られますね・・・」と言い、回帰が「どうしてそう言えるんだ?」と聞くと一日は「最初の内は一ヶ所ずつ確実に来ていますが、ここ、戦況が四対六に傾いた辺りから複数のエリアを同時に奪回してきています。ある程度戦力が整ってきたが故に分散しているのでしょうが、其々の作戦内容に一糸の乱れも有りません。ほぼ同時刻に仕掛け、そしてほぼ同時刻に終える・・・誰かが指揮していなければ出来ない芸当です」と続ける。
ヒリズが「つまり、誰かが作戦を立案し指示していると?」と言うと一日は「そう言う事です。そしてそれらから導き出される答えは・・・」と言い、回帰は「その指揮官を叩く。そう言う事か」と言う。
一日は「ええ、ですが現状ではその指揮官がどこにいるのか分からない以上、そう簡単にはいかないでしょうね」と言う。神消が「つまり・・・打つ手がないってことか?」都聞くと一日は「少なくとも次の攻撃では・・・ですが、その後に此方の打開策が打てる可能性は十分あります」と言う。ヒリズが「僕の世界の時みたいに質量で一気に・・・って訳には行かないのかい?」と聞くと一日は「ええ、現状で彼等は自分達の行動が私達に気付かれているとは思っていません。その為下手にこちらから動くと相手のガードが固くなり、指揮官の位置を割り出すのがより困難になる可能性があります」と言う。回帰が「先ずは割り出すのが第一って事か。まどろっこしいが仕方ねえ。力業だけだったからここまで押し返されてきたんだからな」と言うと一日は「恐らく彼らは直ぐにでも次の攻撃に移ってくるでしょう。そして申し訳有りませんがその戦いは私達の負け戦となります。ですが・・・」と言うとフリーチェは「その際に反撃に転じる準備をすると言う事か」と言い、一日は「はい。犠牲を出すことをお許し下さい」と頭を下げる。
回帰は「俺からもお願いします」と言うと共に頭を下げ、其を見たフリーチェは「わかった。具体的な作戦は任せる」と言う。
同じ頃、聖達も又今後の行動について話し合っていた。チュアリが「今の内に一気に奪回を進めるのは分かったけど、具体的にはどうするの?」と聞くと現地住民は「まずは此の二ヶ所を奪回します」と言って地図をみせ、その場所を指差す。




