動き出す何か
フリーチェが「彼女については私も不可解な事が多すぎる・・・もっと行動を共にし、観察をしなければならない・・・」と呟くと回帰は「ええ、その真意を知る事も含めて」と言う。
フリーチェは直ぐに話題を変え「所でヒリズ、一日から頼まれた技術の解析は進んでいるのか?」と聞く。ヒリズが「ええ、量産、実用化も既に可能な状態です。そして一日の頼みにより、既に解析が終わった物については彼女に渡し、この世界に配布致しました」と言うと回帰は「配布か・・・それについては最初驚いたけど、飴を与えるというある意味では理にかなった方法なんだよね」と言い、フリーチェは「ああ、そして、これも我々では思い浮かばなかった事だ。彼女は一体・・・」と言う。
その頃、一日達は帰還した木の葉、言葉と共にある事を話し合っていた。シオンが「北米に・・・それは本当なの?」と聞くと木の葉は「うん。肉眼で直接確認したし、間違いないよ」と返答し、言葉も「私達が傍に居た事もあって拡大は防ぐ事が出来たけど、既にこの世界にも入り込んでいるのかもしれない」と言う。一日は「成程・・・下手をすれば近々来るべき時が来るかもしれないって訳ね。その為にももう一つの任務、そして残る二つの世界の制圧を急がなければ・・・いえ、急いでは駄目ね」と言うとシオンが「うん・・・でも余りのんびりもしていられないよ。あれが動き出したって事はつまり、この世界がマークされ始めたって事なんだから」と言い、命は「もたもたしていたら彼等に反撃の糸口を与えるかもしれない・・・か」と言う。
その頃、その彼等、聖達は今後についての出口の見えない会話を続けていた。聖が「いま日本首相と連絡がついたんだけど、やはり世界は荒れているよ。どの世界もフリーチェの加護を受けられない事に不満を募らせ見える、見えないを問わず内乱状態。しかもその矛先が向けられる政府内でさえね。そして韓国の宣戦布告に対し、非難と同庁が入り混じって混乱に拍車をかけてる。少なくとも現時点で協力は期待出来そうにない」と言うとロザリーは「かといって他の世界に協力を求めようとしても又この前みたいに一気に攻勢に出られる・・・そんな事になれば・・・」と続け、希有が「既に八方塞がりですか・・・」と言うと聖は「ええ、この状況を打開するには極めて成功率の低い無謀な賭けを成功させる位の事が必要でしょう・・・」と言う。
するとレジスタンス司令は「残る協力を要請できる世界にはどんな世界があるのです?」と聞き、聖は「一つは武術、体術の世界、もう一つは魔法の世界ですね。概念的ですが、それが分かりやすいと思います」と言う。




