木を隠すなら森の中
しかし、探せども探せども怪しい建物は見つからず、時間だけが無情に過ぎていく。生花が「あるのは普通の家ばかり・・・いえ、この場合・・・」と言うとロザリーは「ええ、その中に紛れていると考えるのが常識なのでしょうが・・・」と続け、聖は「だとすると下手にうろうろしていたら不審者に間違われかねない。一度公園に戻りましょう」と言い、一行を公園にひきかえさせる。
公園に戻ってくると聖は「皆さん、どうやら彼らの居住地は住宅地の中に紛れ込んでいる。そう考えて間違いなさそうですね」と言い、望は「ええ、でもそうだとすると・・・」といい、希有は「怪しい子供が入っていく家があればそこが・・・」と言う事にはなるのでしょうが・・・それでは私達が付け狙う不審者に思われてしまいます」と言う。聖は「その点を何か考える必要がありますね・・・今日の所は引き返しましょう。何か策を考えることが必要です」と言う。だがその直後再び日本首相から連絡が入る。
聖は応対すると「ええっ!!・・・分かりました・・・」と言う。テレサが「どうしたんだ?」と聞くと聖は「先程、支援を表明した国に正式に補給物資が届けられたと連絡が来たよ。恐らくはその中に奴等の息がかかった物資が積み込まれているんだと思う」と言い、チュアリが「首相からその事が伝えられたのは二時間前・・・でも日本から・・・と言う事は!!」と言うと聖は「うん。超高速で移動する手段か或いは瞬間移動の技術を提供したんだ」と言う。
ロザリーが「此でこの世界の混乱は益々激しくなり、フリーチェ達の目論見を暴くどころではなくなってしまう・・・」と言うとレジスタンス指令は「しかし・・・我々の世界の時とは本当に何もかもが違いますな・・・我々の世界の時は単なる力押しでしかなかったのに・・・」と言い、テレサは「ああ、だから俺達の対応が悉く後手に回ってしまっているんだ」と続ける。
聖は「兎に角戻りましょう。話はそれからです」と言って公園を後にする。だがその直後、砂場で遊んでいた二人の子供が「ふふっ、今の聞いた?」「聞いた聞いた。自覚はできていても何も出来ない。無能って嫌だよね」「あれが僕達の・・・って考えるとだね」「本当本当。救済のしようがないよ」「そろそろ帰ろっか。遅くなると一日ちゃんも心配するだろうし。あと命君やシオン君、木の葉ちゃんに言葉君もね」と薄ら笑いで話すのであった。
一方、帰宅した聖達は例の支援の話がニュースはおろか、ネットですら流れていないことに戸惑いと憤りを感じていた。
望が「どこでも流れていません・・・こんなに重大な事なのに・・・検閲でも掛けられているのでしょうか・・・」と言うと生花は「日本はおろか、その対象の国でさえ流れていない。だとすると・・・」と続け、チュアリは「その国の情報網は既に押さえられている可能性もありますね。」と言う。




