新たに揺れる世界
そして一呼吸置くと命は「ねえ、彼等はどうしてる?」と聞き、一日は「元の世界に戻っていったわ。この世界の残党と一緒にね」と返す。それを聞いた命は「そっか。じゃ、僕達も・・・」と言い、一日は「ええ、久し振りに学生を楽しみましょうか」と言う。
翌日、これまでと変わらぬ顔で元の世界の学校に一日と命は通い始める。それは一見すると争いとは無縁の平穏であった。だがニュースをつければ先日の宣戦布告についての不可解な報道が未だになされ、その勢いは留まる所を知らず拡大し続けていた。それを見て居た生花が「これが・・・今の世界・・・」と呟くとチュアリは「ええ、一見すると平穏、でもその裏は争いと不信で包まれている・・・先日の宣戦布告の結果、世界中で同じ様に宣戦布告するべきだと言う声、それに便乗したテロ行為等も増加傾向にあります。そしてその結果、人々の心は荒み、日常にも影を落としています・・・」と言う。
聖が「早く奴等の目論見を・・・」と言いかけた時、日本首相から連絡が入って来る。それを聞いた聖は「はい・・・何ですって!?」と言う。
望が「聖さん、一体何があったんですか!?」と聞くと聖は「日本は現時刻を以って、指定した44カ国に対して独自の支援を行う事を決めた・・・と言う事です。そしてその国は・・・」と言い、名前を読み上げていく。
生花が「その国って・・・」と言うと望は「つまり、奴等はこれを足掛かりにして外部にも戦力を提供するつもりなの・・・」と言い、聖は「そういう事に・・・なりますね」と言う。
希有が「くそっ、何てこった!!」と言うとテレサが「この状況で奴等に海外への戦力提供を許したら・・・」と続け、チュアリは「この国と同様の恩恵を受ける国が増え、崩す事が一層困難になる・・・」と言う。聖は「既に法案は通っており、覆すのは極めて困難な状況です。そして例の情報操作により、この事実すら知らないのが今の国そのものです」と言う。
同じ頃、この事実を一日達も話していた。シオンが「良いの?折角日本が防衛戦力を整えてきたのに・・・」と言うと一日は「ええ、今回持ち出したのは先日制圧したレジスタンス基地から押収した型落ち品。性能上では私達の方が上だし、使いこなせる熟練者も育っていない現状ではそれを使って反乱を目論むのは馬鹿だけよ」と言う。木の葉が「レジスタンスの基地を制圧したのはそうした狙いもあっての事だったんだね」と言うと一日は「ええ、リサイクルはしっかりしないと。環境の為にもね」と続け、言葉が「そして当然、それを運搬するのは・・・」と言うと一日は「勿論私達の仲間よ、既に出発してる」と言う。命が「もし彼等が動いてきても、それはそれで・・・」と言うと一日は「好都合よ」と言う。




