漏洩と言う鎖
希優が「人との関わりに変化?」と聞くと聖は「ええ、心の奥底から信頼すると言う事が遠い夢の話になり、合理的、最小限の関わりが世界規模で蔓延しています」と言い、望が「そんな世界で・・・そんな世界で人は生きていけるのでしょうか・・・」と言うとロザリーは「生きていける・・・では無く生きて行かざるを得ない・・・その状況を作りだす事こそが奴等の狙いなのかもしれませんね・・・」と言う。
テレサが「生きていかざるを得ない?」と聞くとロザリーは「ええ、今は変化と言うものが起こっているから戸惑い、苦しみ、葛藤しているけど、やがてその状況がスタンダートになってしまえば変革など起き様が無くなる。恐らく自分達の息がかかった国会議員を使い、この心理状況においても世界を循環させるシステムを作り出す事を考えているんでしょう」と言い、望が「そして、それに反対する声も既に挙がらなくなっている・・・」と言うとチュアリは「ええ、宣戦布告と今まで信じてきた物の崩壊と言う極端な危機に晒された事により、既に国全体で思考が麻痺しています・・・」といい、聖は「しかも其はこの国だけでなく、世界規模で起こっています。本来であれば一致団結を呼び掛けたいのですが・・・」という。
するとレジスタンス指令は「この世界の状況は理解しましたが、皆さんは此れからどうなさるおつもりですか?」と聞く。ロザリーが「どうする・・・か。本来であれば更に別の世界に行き、協力を要請したい所なんだけど・・・」と言うと聖は「ああ、情報漏洩の原因が分からない以上、このまま次の世界に行っても又同じ事の繰り返しになる可能性が高い。だが、かといってこのまま手をこまねいている訳にも行かない・・・」と言う。
その頃、ある手段でこの会話を聞いていた一日は次の行動を考えていた。そこに命が現れて「一日ちゃん、次はどうするの?」と聞く。すると一日は「奴等は次の行動をどうするべきか迷っているわね。ならその間に私達は足場を固めましょう」と言い、命が「足場って・・・もう十分固まってない?」と更に聞くと一日は「ええ、でもまだ不安要素が全部取り除かれている訳じゃないわ。不安要素となる反乱分子を見逃した為に此方の計画に綻びが出る可能性も十分考えられる。だから先手を討っておくの。」と言う。
命が「それには彼らも同行させるの?新たな可能性を選択した彼らも」と聞くと一日は「命がそうしたいのならそうする?」と言い、命は「それは・・・其はまあ、実践投入は早い方が色々と訓練になるしね」と言う。




