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一日の観光旅行

一日がワープを終了すると、そこには都会と言える光景が広がっていた。一日が「ここがこの世界の首都、サンクチュアリ・コアね。流石機械文明が発展した世界、どこもかしこも機械と技術で溢れてるわ。ふふ、こんなに好奇心が刺激されるのは何時以来かな?」と楽しげな表情を見せながら言い、歩いていく。そして各所を見て回り、時にこの世界の通貨で買い物を楽しんでいると一人の子供が泣いている。一日が「どうしたの君?」と話しかけるとその子供は「皆と逸れちゃったの・・・」と心細い泣き声でいい、一日が「それは大変、一緒に探してあげるね」と言うと目を閉じ「揺蕩う求め!!」と声にならない声で言う。


その数十秒後、一日は「お姉ちゃんと一緒に行きましょう。皆の居場所、分かったから」と言い、子供が「う・・・うん」と返答すると一日は子供の手を引き、一緒に歩き出す。一日は「こうしていると平穏ね。ここが占領下とは思えない。まあ、あちこちに魔王軍の兵士が跋扈している様子だと一度悶着が起きれば厄介な事になるわね」と思うのであった。


そして子供の手を引き、その引率者の元に向かうとそこでは子供の家族らしき人達に対し魔王軍の兵士が「おら!!どこ見てんだ?」と恫喝していた。

引率者が「す、すみません・・・子供を探していて・・・」と言うと一日は割って入り「その探している子供と言うのはこの子の事ですか?」と言って手を引いてきた子供を合わせる。するとその親は「ええ、この子です。ありがとうございます」と言い、一日は「それは良かった、そして・・・直ぐにこの場から離れて下さい!!」と言い、子供が「え・・・でも・・・」と躊躇いがちに言うと一日は「いいから早く!!」と強く言い、その家族は「・・・分かりました!!」と言ってその場から走っていく。


魔王軍の兵士が「おい、お前・・・」と言うと一日は「身分ならこういう者よ」と言って魔王軍の身分証を見せる。すると兵士は「・・・失礼致しました!!あなたが新たに・・・噂には聞いておりましたが・・・」と敬礼するが一日は「敬礼はいいわ。それよりも、もう直ぐ一大決戦が始まるの。その前に変な悶着を起こして戦意を煽る様な事はしないで頂けないかしら?」と諭す。

兵士が「え・・・しかし・・・」と言うと一日は「力による支配は必ずより強い力を求めた反発を生み出す。故に上手くいかないの。私はそれを何度も身をもって経験してきた。まあ、いきなりやり方を変えろと言っても上手くいかないのも分かるから、少しずつでいいわ。力以外の方法を考える事だけは続けてほしいの。貴方にも、他の皆さんにもね、それじゃ」と言ってその場から去っていく。


その後一日は「柄にもなく気取った言葉ね・・・自分自身、それが出来ているのかどうか疑問なのに・・・でも、私は・・・」と自分に向かって呟くのであった。

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