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時の流れは・・・

世革が消息不明になってから一週間後、彼の実家である秋月家ではその事が話題になっていた。世革の母が「世革とは未だ連絡がつかないの?」と言うと妹は「うん・・・毎日電話してるんだけどもう一週間だよ・・・」と不安げな声で話し、父は「警察に捜索願いは出したが、今はどこの警察も例の事件で手一杯だそうだ。」と言う。母が「例の事件・・・あの全国、いえ、世界各地で起こっている暴力事件の事?」と聞くと父は「ああ、一説では新手の奇病が原因ともいわれているからな。」と言い、妹は「お兄ちゃん・・・もしかしてその奇病のせいで・・・」と言う。父が「未末、縁起でもないことを言うものじゃない。今は無事を信じるしかないんだ」と諭すと未末は「・・・うん。」と頷く。


同じ頃、二つ目の事件の最初の発生現場となった小学校では一人の男子児童が先生に「良く出来ました。」と誉められていた。先生が「命君、最近本当によく頑張ってるわね。成績も運動神経も少し前とは大違いだわ」と言うと命と呼ばれた男子児童は照れながら「うん、先生有り難う」と返答する。その微笑ましい光景を見つめる一人の女子児童が居た。学校終了後、その女子児童は命と共に下校する。命が「一日ちゃん、有り難う」と言うと一日と呼ばれた女子児童は「何?いきなり?」と返答する。命が「立って一日ちゃんと会ったからだよ、学校がこんなに楽しいと思えるようになったのは。」と言うと一日は「そんな・・・私、大したことはしてないわよ。」と返答するが命は「それでもだよ。」という。その会話の内容は微笑ましくも何処か年齢不相応な不自然さを感じさせていた。

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