次なる標
その頃、フリーチェ達も今回の作戦について話し合っていた。ヒリズが「凄いな・・・一日、力以外の方法でここまで支配を進めるなんて・・・しかし・・・」と言うと一日は「先輩がおっしゃりたいことはわかります。これはもし種を明かされれば一発でひっくり返りかねない危険性を孕んでいると言うことなのでしょう」と続け、フリーチェが「それをわかっていると言う事は・・・」と言うと一日は「ええ、今回の作戦を実行するに辺り、それを知りました。奴等が使う能力は此方の能力を中和する物がある。それ故に各国首脳から奴等を引き離すため、子芝居をうつことになったのですから。ですが其は結果としてこちらにプラスに働きました」と言い、回帰が「プラスに働いた?此方の能力と素性、そしてあの子達の事を知られたが、それを上回るプラスが得られたと言うのか?」と聞くと一日は「ええ、それは・・・」と言う。
それを聞いたフリーチェは「何と・・・」と言い、回帰は「確かに其は大きなプラスだな」と言う。
一日が「所で、皆さんがこれ迄支配してきた世界は今現在一体どうなっているのですか?」と聞くとフリーチェは「今まで支配してきた世界か・・・」と言い、ヒリズは「どの世界も表面上は制圧しているが、まだまだ抵抗勢力が存在していて完全なる支配には至っていない。世界にもよるが支配率は凡そ65~80%と言ったところだろう」と言う。
神消が「それがどうかしたの?」と聞くと一日は「ええ、現状、日本以外の国は何処も自国の治安維持で精一杯、各国に送り込んだ工作員の工作も今暫くの時間を要します。そのため、直ぐにはこの世界が大きく動く事は無いでしょう。なので今の内に奴等の希望と退路を断ち切っておきたいのです」と言う。フリーチェが「退路と希望を断ち切ると言うのは具体的にはどういう事だ?」と聞くと一日は「こう言うことですよ・・・」といい、自信の考えを説明する。
その話を聞いたフリーチェが「成る程な・・・」と言うと回帰は「言いたい事は分かるが、其は俺達も黙っているわけにはいかないな。あの世界達はは俺達の担当世界なのだから」と強気に続けるが一日は「別に先輩達を蔑ろにするつもりはありませんよ。抑私より先輩達やフリーチェ様の方が其々の世界の事情はよくご存じでしょうし。ただ、私も祖の戦力に加えてほしいと言うだけです」と返答し、ヒリズは「分かった。なら先ずは・・・」と言う。
回帰が「なら、先ずはどこからにします?」と言うと一日は「色々おしゃべりして申し訳御座いませんが私は一度席を外しますね。そろそろ彼らの相手もしてあげないと行けませんし」と言い、フリーチェが「そうか、ではまた此方から伝達する」と言うと一日は「ありがとうございます」と言って部屋を後にする。だがその直後一日は「これで・・・例の調査も一歩前進するといいんだけどね・・・」と何か意味深な呟きをするのであった。




