異変
起き始める異変・・・
翌日、東京都内某所 二人の男子学生が「だよな~」「だろ~」と他愛無い雑談をしていた。だが突然そのうちの一人がにおいて「お前っ!!ムカつくんだよ。」と言って殴りかかる。殴られたもう一方が「おい、行きなり何すんだよ」と言うともう一方は「ムカつく・・・ムカつく!!」と言い、更に執拗に暴力を振るう。その光景を目撃した通行人が警察に通報し、傷害事件として操作を開始するが加害者の男子生徒は「分かりません・・・突然衝動に刈られて・・・」ずっと親友だったのに・・・」と呟くのみでなぜ殴ったのかは検討もつかないと言う。だが同日以降、同様の事件が日本のみならず世界中で多発するようになる。何れの事件においても加害者は突然衝動に刈られたと言い、被害者は決まって加害者の身近にいる親しい人物であった。さらに後日被害者と加害者の立場が逆転して同様の事件が起きるケースも多くなり、世界規模で発生していることも合間って徐々に社会問題として大きく取り上げられていくようになる。
一方、一連の事件の始まりと時を同じくして東京都内のとある小学校において「おい、ちゃんと例の物は持ってきたのか?」と強面で言う上級生3人と「ううん、持ってきてないよ」とあっけらかんとした口調で言う低学年生徒がいた。上級生が「何!?」と脅迫めいた口調で言うと低学年生徒は「だってあんた達に渡すお金なんて無いもん」と返答し、上級生が「生意気な!!今日は何時も依りも酷い目に遭わせてやる、泣いても止めないからな」と言って低学年生徒に殴りかかるとその生徒はその腕を押さえ地面に叩きつけて骨を折る。上級生の一人が「うあああっ!!」と叫び声を挙げる低学年生徒は殴る、蹴と言った行為を上級生に繰り返していく。そして内二人が意識を失い、脅迫めいた言葉をかけていた最初の上級生が尻込みしながら怯えているのを見下ろすと「ここには助けなんて来ないよお。それはあんたが一番よく知ってるよね」といい、その上級生が「ああ・・・た・・・助け・・・」と言うのを遮って「ふふ・・・ダ・メ」と言う。そして上級生の阿鼻叫喚が空しく響き渡った後、低学年生徒はその場から去っていく。同日放課後、見回りに来た教諭に発見された時上級生たちは意識を失い、どんな医療とリハビリをしても復活出来ない程に両手両足の骨が折られていた。だが彼らはその一連の問題について何も語らないと言う。各地の学校で徹底的に両手両足を破壊されると言う事件もこの一件を皮切りに世界中で発生する。
その原因は・・・