変革する国
この一幕を皮切りに日本各地でAWの来訪者を名乗る存在が現れ始める。
彼等は出現と共に各地で財を投与して日本経済を循環させ、その循環を好景気へと導いていく。その恩恵は瞬く間に日本全国に恩恵を出す事となった。更にその一方で怪事件の頻度は落ち、更に治療薬を謳った薬の一般販売等も始まった事により民間人の凶暴化は鳴りを潜める。しかし一度なくした信頼がそう簡単に回復する訳では無く、世論は疑心暗鬼の状態が続いていた。
この実情は日本首相や秋月家を通じ、アメリカにいる聖達にも伝わる。ロザリーが「日本の現在はそんな事になっているのですか・・・」と言うと通話相手の日本首相は「はい。国民はその恩恵に預かれる事から今回の交流は大成功だと思っています。ですが・・・」と言うと聖は「当然、落とし穴があるという訳ですね」と言うと首相は「はい。魔王の陣営は既に国会議員の大半を自分達の傀儡としています」と言う。
テレサが「傀儡だと?」と行くと日本首相は「今の国会議員の内、大半は魔王の陣営と何らかの形で接触した者です。そしてその者達は明らかに日本を魔王の物とする法律を次々と提出し、その成立を迫っています」と言い、チュアリが「法案を・・・」と言うと首相は「ええ、例えば・・・」と言い、その中身を伝える。聖が「そんな法案を・・・」と言うと首相は「ええ、当然私個人としては成立させる訳には行きません。ですがこの状況で拒めば追い詰められてしまいます。更に国民にはこれが提出されている事すら伝えられていません。全体が恩恵に預かっている以上、水を指す様な情報は最早外に出ることすらないのです」と言う。
チュイルは「恩恵を得ているというのも不味いですね。既に他の各国では交流に失敗した事によるデモ活動が活発化しています。ですがその参加者もお互いを信用していない状態、参加者同士の殺傷事件等が毎日の様に起きています。このままでは下手をすればこの世界そのものが自滅しかねません」と言い、日本首相は「そうですね・・・ですが奴等もそれは不本意なのでしょう。なので先程お伝えした法律を作ろうとしているのかもしれません」と続ける。テレサが「その方率を世界規模で適応して統治するつもりか・・・何としてもその前に悪事の証拠を掴み、真実を明らかにしなければ・・・」と言う。
その頃、一日は自宅で命、シオン、木の葉、言葉と会話をしていた。木の葉が「一日ちゃん、彼等は日本各地で上手くやってくれてるみたい」と言うと一日は「ふふ、楽しんでくれてるみたいで私も嬉しいわ。彼等が楽しんでくれればくれる程この国は良くなるのだから」と言う。




