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子供兵士の真実

これまでに無い強い口調で叫ぶムエ、その言葉には悪い予感と怒りが混ざっていた。


「どういう事も何も、その体術はその子達自身が身に着けているものよ」

「その通り!!この力は私達の 僕達の物だ!!」


ムエの叫びにもやはり余裕を崩さずに返答する一日、そしてそれに続く子供兵士の発言はムエの苛立ちをさらに助長する。


「このレベルは付け焼刃でどうにかなるレベルでは無い。ならば・・・」

「そうか・・・そういう事か!!」


続けて一日に反論しようとするムエを遮る様に何かに気付くキーパー、そしてその口は


「貴様、退けた住民達の怨嗟を増幅させると同時に幼児化させたのか!!」


とこれまで気づかなかった事実を言い当てるのであった。


「・・・だったら?」


キーパーの発言にも薄ら笑いで返す一日。だがそれを見たキーパーは


「その薄ら笑い、どうやら正解を引き当てたようだな!!」


と語気を強めて言う。


「怨嗟の増幅と共に幼児化って・・・どういう事です!?」


キーパーの言い当てた事実に困惑し、思わず質問するロザリー


「つまり、あの少女は退けた住民に魔力を使い、その内心に秘めた怨嗟を増幅すると同時にその身体、精神を幼児化させ、自分達が魔力に侵されたことにすら気付かない状態にしたという事だ」


ロザリーの質問に対し、冷静に説明するキーパー


「なら、その魔力を解除できれば・・・」

「そんな事させませんよ。僕達はあくまで自分の意思で戦ってる。一日ちゃんは僕達に気付きを与えてくれたにすぎないんだから」


キーパーの発言を聞いても全く動じること無く迫る子供兵士。それを見て


「あなた達はあの子の魔力に侵されているかもしれないのよ!!それなのにどうしてあの子に従えるの!!」


と悲痛とも怒りともいえる声で叫ぶ生花。


「どうして?そんなの決まってるじゃない。その方が合理的だからよ。私達が生きていく為にも世界を平穏にする為にもね」


生花の叫びにも表情を変える事すらせず平然と答える女児兵士、その顔、言葉は見た目とは裏腹の成熟性を出していた。


「どうやら魔力で身体を変化させて、且つ精神面では強い合理性を与えているという訳か。さらにその身体、知的能力は元のままを維持している」

「じゃ、私達がこれまで戦ってきた子供兵士も・・・」

「全員ではないでしょうが、彼女の魔力に侵された嘗ての同胞達もいたでしょうね。それならばあの熟練性にも納得がいきますから」


真実を悟ったロザリーに補足を入れるキーパー。


「それが分かったとして、一体何がどうなるというのです?」

「変わるわ!!あなたの魔力に侵されているのであればその魔力を取り除けば!!そしてその方法はある!!あの病院での戦いがそれを証明している!!」


やはり表情一つ変えずに問いかける一日に対し、微かな希望を持った声で言う望。その声には必ず子供兵士を救うという決意も込められていた。

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