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危機は好機?好機は危機?

「総司令!!どうしてここに・・・」

「説明している時間は無い、それより状況はどうなっている!!」


困惑した様子を見せる通信兵たちに対し、冷静に説明を求めるムエ。


「現状はタウンの様々なエリアで交戦が行われています。足止めには成功してはいますが、仲間が急に消えたりする等の減少が確認された他、敵を倒すまでには至っていません」


ムエの声で即座に落ち着いたのか、通信兵も又冷静な口調で返答する。


「反応が消えた・・・それって私の世界の時と同じ・・・」


嘗ての記憶が蘇り、思わず顔色が蒼く変わるロザリー。


「同じ・・・というと?」

「私の世界でも奴等は此方の兵士の反応を次々と消していきました。恐らくは本拠地にて囚われたものと推測されていますが・・・」

「そんな事が・・・だが、今全滅してしまっては囚われた者の救出も出来なくなる。何としても押し返さなければ!!]


その場にいた全員を鼓舞するムエ。その直後、街の北側に集まっている住民の反応が明らかに他のエリアより多く減少していることに気付く。


「街の北側の反応が他より多く減少している・・・という事はつまり!!」


何かを悟ったムエ、だがその悟りはその場にいた全員が共有していた。


「そこに今回の作戦の司令官が居る・・・そういう事ですね」

「その司令官っていうのは・・・」

「霜月一日・・・恐らくは」


聖がムエに続いたのに合わせてテレサ、希有も続ける。


その予測通り、街の北には一日と神消が居た。


「ちっ、街中防衛兵だらけかよ!!数で来られると流石に厄介だな・・・中々前に進めやしねえ」

「ええ・・・ですがこれはチャンスでもあります」

「チャンス?」


一日が言ったチャンスの意味が分からず、思わず聞き返す神消。


「恐らくこの辺りの反応が次々と消えていることに敵も気づいているでしょう。つまり、こちらに注意の目を向けさせる事が出来ているという訳です。そしてそれを知った奴等は・・・」


一日の表情が変わる。その表情は明らかに何かを狙っている表情だった。


「奴等は・・・何なんだ?」

「奴等は・・・恐らく仕掛けてきます。そこで提案なのですが、先輩は先に進んで下さい。先輩が決着を着けるべき相手も恐らくは直ぐに来ます」


先に行く様に促す一日。


「それは・・・分かった。だが死ぬなよ!!・・・バーニング・ブレイク!!」


その言葉を聞いた神消は全身を炎で包み、住民の集団を突破する。


「何っ!!しまった・・・直ちに・・・」

「止めさせないわ、暗黒の牢獄!!」


神消を追跡しようとする住民の周囲に一日は黒い檻を出現させその動きを封じる。


「くっ、この・・・」

「大丈夫よ、直ぐに解放してあげるから。等しき徳義・・・解放されし和!!」


そう言い放った一日が手から闇を放つと住民はそれに包まれる。

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