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先に動くのは・・・

「我々よりも先に民間が動くとは・・・」

「これは吉なのか、それとも凶なのか・・・」


口々に話すメンバー、そこに集まっていたのはフリーチェの配下、一日の同志双方且つ全員であった。今回の一件を知ったフリーチェが一日を通じて集め、その対応を話し合っている所であった。


「吉なのか凶なのかはこれから幾らでも動かせるわ。それよりも問題なのは此方の行動よりも早く民間が動いてしまった事よ。流石にこれは計算外だったわ」

「既に東京を中心に人物の特定が進められているようです。現在は画像がぼやけたものであるために直ぐには・・・とは思いますが、このままいけばいずれは・・・」

「命君の母親と命君の関係に辿り着く・・・か」


一日が少し苦い顔で話し出すと言葉、シオンがそれに続ける。


「しかし、どうせ一日もやるつもりだったんだろ?だったら別に・・・」


そう話す回帰の言葉は何も考えていないとも一日を励まそうとも、どちらとも取れるトーンであった。


「ええ、確かに遅かれ早かれあの映像は出そうとは思っていました。でもそれを今やられると目を光らせなきゃいけない対象が増えてしまうんです。」

「目を光らせなきゃいけない対象?それってあのアメーバの事か?」

「それは元々含まれています。それに加え、民間人がアメーバの犠牲にならないか否かについても光らせる必要が出てきてしまうんです」


回帰の発言に対し、一日は更に懸念を加えたトーンで返答する。


「民間人がアメーバの・・・あっ、そういう事!?」


何かに気付いた様な声を上げる命。


「ええ、そういう事よ。もし現状でアメーバが人々の心に干渉し、その荒みを取り除くなどという情報発信をされてしまったらそれを危険と発言した私達が窮地に追い込まれることになるの」


命が悟った事を補足するように説明する一日。


「成る程、つまりアメーバが民間人が多くいる地域に出現するか否かに加え、その被害が出たか否か、又その報道がなされたか否かについてもチェックする必要性が生じたって訳か」


ようやく事態を飲み込んだのか、落ちついた発言をするヒリズ。


「ええ、そして奴等もこのことは当然考えているでしょうから今後はアメーバを交えた交戦も常に想定して作戦行動を実施していくべきでしょう」


そう語る一日の言葉には強い警告の意が込められていた。


「そうだな、加えてあのアメーバは神出鬼没でもある。今後はどの世界、どの場所においても出現の可能性は想定する必要があるな。そして、作戦にあまり時間はかけられない」

「ええ、故にこの世界の制圧も素早く行う必要があります」


フリーチェが珍しく警戒心を強めた声を出すと一日も念押しを行う。

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