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歪みつつある世界

それから数日間、アメーバの出現、目撃情報は確認されず、一日達、聖達ともに足踏み状態が続いていた。


日本国内はアメーバの発表とその実行犯が人間であるという事実により表面上は平穏を保つものの、sの裏では見えない恐怖と身近にいるかもしれない敵により元々奇病によって荒んでいた内面は一層の荒みを見せていた。


だがその度に韓国からの攻撃を受け、更にそれを支持する国も徐々に参加し初め、その全てが自衛隊と魔王軍の連合によって撃退される事により、大多数の日本国民の中には韓国とその支持者は敵、自衛隊と魔王軍の連合は自分達を本当の意味で守ってくれるという共通認識が生まれ、荒みを見せても尚、その矛先が政府や魔王軍に行く事は無かった。


その結果、この共通認識を持つ事、それが実行犯ではないという暗黙の証明となりつつあり、それを持たない人々、特に元来左翼勢力に属していた人々は社会から暗黙の淘汰を受けつつあった。


日本首相は表面上魔王軍と歩調を合わせる事で辛うじて政権を維持していたものの、聖達に対する接触は合間を縫っての連絡で手一杯であり、最早直接の支援は出来ない状態であった。


「そうですか・・・アメーバの出現情報は外国でもまだ・・・」


残念な声で聖が通信機に話しかける。


「引き続きお願いします。日本国内はほぼ魔王軍に掌握されています・・・もう反抗できるのは我々だけかもしれません」


聖はそう言うと通信機を切る。


「アメーバの目撃は外国でも途絶えているんですね・・・」

「或いは常に先手を討たれているか・・・」


望が神妙な顔で話しかけると聖も神妙な顔で返答する。


「それだけ奴等にとっても重要って事・・・だが、今の日本ではあのアメーバが仮に出現したとしてもそれを鹵獲しようとした時点で疑われかねません。どうか人通りの無い所に出現してくれるのを祈るのみですが・・・」


ロザリーはそう呟くと机の地球儀にそっと目を向ける。


その時、テレサのもっている通信機に連絡が入って来る。


「テレサの通信機!?でもテレサの連絡先は・・・」

「ってことは、まさか!?」


テレサは顔色を変えて通信に応じる。


「テレサさん、奴等が遂に来ました!!」

「何!?遂に来ただと!!」


通信機越しに聞こえる声に焦りを浮かべるテレサ。


「来たって、魔王軍が侵攻してきたって事!?」


ロザリーの顔も変わる。


テレサは更に状況を聞き出そうとするが、そこで通信が途切れてしまう。


「侵攻してきた・・・と言う事はつまり・・・」


生花が呟くと


「ああ、遂に準備が整ったって事か・・・くっ!!」


と聖も苦悶の表情を浮かべる。


今回は少し文が長かったですね。自分でもそう思いました。

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