公表の意味するもの
それぞれが決意を胸にし、一日が外に出ると
「心を溶かすアメーバか・・・」
「ええ、一日の前でああいいましたが、私達にはそれに心当たりがあります。それは・・・」
「言うな、それは私が一番良く分かっている。だがあの子に会わなければそれを自覚する事すらなかっただろう・・・」だからこそ、私達はあの子を失う訳にはいかない!!」
「はい!!必ず守って見せます・・・守る・・・か」
と残る面々は別の決意も新たにする。
一方、部屋をでた一日が一階に降りると
「大変だよ一日ちゃん、ニュースを見て!!」
と言い、テレビ画面を指差す。
「何?今やってるのは今日のアメーバのニュースね。流石にあれだけの大ごとだもの、ニュースの報道位は・・・」
「そうじゃなくて今さっきね!!」
命がそう言いかけた時、画面先のキャスターは「繰り返しお伝えします」と言った後
「本日東京駅を襲撃したアメーバの詳細について、政府与野党は挙党一致でこの近くにいた複数の人物を襲撃の主犯として捜索する事を決定致しました。
こちらがその画像となります」
とニュースを読み、画面には命が二度に渡り、生花の手によってアメーバに取り込まれそうになった場面が映し出される。
「これは現場に居合わせた人が撮影した映像です。少年が女性によってアメーバの犠牲になりかけている事が分かります」
担々とニュースを続けるキャスター。
「これは・・・つまり・・・」
「ええ、如何やら彼等をアメーバを操っている黒幕としたいのか、或いはそう思っているのか・・・何れにせよそうした意図を持って報道されていると考えてまず間違いないわね・・・」
暗が聞くと一日はそう続け、更に
「主犯格が不明よりもある程度判明していた方が安心感は与えられる・・・そう考えたのかもしれないけどこれじゃ・・・」
一日は少々苦虫を噛み潰した様な顔を浮かべる。
その頃、同じニュースを聖達も見て居た。
「くそっ、何てこった!!これじゃ俺達が悪者じゃねえか!!」
荒れた口調で口に出し、手を振り下ろすテレサ。
「落ち着いてテレサ、ここで暴れても始まらないわ・・・」
ロザリーが諭そうとするが、テレサの悔しげな顔は変わらない
「私の・・・私のせいでこんな・・・」
絶望に満ちた表情を浮かべ、膝をついて崩れ落ちる生花
「アメーバに取り込ませれば救える・・・その気持ちが油断を生みましたか・・・くっ・・・」
聖も生花にかける言葉は無く、表情を曇らせる。
「これも・・・奴等の指示なのでしょうか?」
キーパーがそう質問すると
「否、これは寧ろ政府の判断の可能性が高いです。奴等としてはこのアメーバは裏で密かに処理したい案件でしょうからね。もし初めから表に出すつもりであればもっと早くに行動していたでしょう」
辛うじて残っていた冷静さで聖は応える。それが精一杯の理性を保つ方法だった。




