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広がる情報、広がる脅威

そこに写っていたのは先程までここで繰り広げられていた一日達、アメーバ、聖達の戦闘を撮影した写真であった。


「これは・・・」

「つい先程SMSに投稿された写真です。他にもあります」


一同が写真に注目すると自衛官は更に他の写真や動画も見せる。


「一体誰がこんな写真や動画を・・・」

「撮影角度から考えるとこの近辺のビル内に避難している人がガラス越しに撮影したと見ていいと思う。やれやれ、身の危険が迫っているのに呑気な・・・」

「いえ、身の危険が迫っているからこそ記録したかったのかもしれないわね」


若干呆れ気味になるシオンに対し、一日は諭す様に語る。


「この写真を見た時、先日のアメーバが出現した事を知った私は居てもたってもいられなくなりました。そこで先日の戦闘の事を話、出動を認めてもらったのです」


「そうなのですが、それはありがとうございます。ですが、何故彼等にまで攻撃を?」


「この動画を見れば彼等がアメーバと繋がっている事は容易に想像出来ます」


問いかける一日に対し、自衛官は新たな動画を見せる。それは生花が命にタックルをして銃を落とさせ、アメーバの前に転倒させる場面や生花が命をアメーバに取り込ませようとする場面であった。


「民間人がこんな事をする余裕があるとは思えません。であれば彼等は民間人の皮を被ったあのアメーバの仲間。そう考えるしかないでしょう。

民間人の振りをした悪魔。ただでさえこの世界は今揺れているのに・・・」


そう語る自衛官の腕は震えていた。恐怖からでは無く、怒りから来る震えだとその場にいた誰もが理解した。


「本来であればあのアメーバは極秘裏に処理したかったのですが、このような事態を招いてしまった以上公表せざるを得ません。ですが必要以上に推測を流して不安をあおる様な事は避けて下さい。

特に専門家や評論家を気取る様なコメントは可能な限り避けて頂けると幸いです。」


一日がそう懇願すると自衛官は無言で頷く。それは言われなくても分かっているとも怒りで口が開かなくなっているともとれる姿勢だった。


「では、私達は事後処理をしなければなりません。民間人の避難確認をお任せしても宜しいでしょうか?」


「はい、出動した以上、その位のお仕事であれば喜んでさせて頂きます」


そう言い、その場から走っていく自衛官を見送ると一日達はテレポートで自宅へと帰宅する。


「御免、一日ちゃん、又僕の・・・」

「命、それ以上の言葉は」

「分かってる。必要ないんでしょう」


俯いたまま謝意を述べる命に一日はそう問いかける。


「でも、これではっきりわかったわ。あのアメーバはどんな形であれ、世界に牙をむく存在よ!!何としても駆除しなければならない」


そう言う一日の顔は険しさが浮かんでいた。

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